〈パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール〉最高位、〈チャイコフスキー国際コンクール〉第3位入賞、〈サラサーテ国際コンクール〉で優勝を果たすなど、数々の舞台で聴衆を魅了する有希 マヌエラ・ヤンケ(Yuki Manuela Janke)と、英国クラッシカル・ギター誌が「信じられないかもしれませんが、彼が演奏すると、すべての曲が名作になるのです」と絶賛するエマヌエーレ・セグレ(Emanuele Segre)が、4月6日(水)に開催される東京・渋谷 Hakuju Hall〈ワンダフルoneアワー〉第20回に登場します。
クラシックのコンサートといえば、夜の公演が多く、しかも2時間以上かかってしまうもの。「忙しいから難しい」「夜の外出はちょっと……」といった理由で行くことを諦めてしまう方におすすめしたいコンサート・シリーズが、Hakuju Hall〈ワンダフルoneアワー〉です。本シリーズは昼夜2回の公演で、かつ公演時間が1時間に凝縮された、音楽のエスプレッソと呼べるコンサートとなっています。
ソリストとして輝かしい活躍を誇るヤンケとセグレは、デュオとしてもしばしば共演。ストラディヴァリウス“ムンツ”を駆使するヤンケの力強い演奏を柔らかなギターの音色で支えるセグレの、お互いを引き立てながらも主張する息のあった名演を楽しめます。
プログラムは、四楽章構成の大作・
ジュリアーニ「協奏的大二重奏曲」をはじめ、民族音楽的な要素を強く感じさせる
バルトーク「ルーマニア民族舞曲」など、デュオの醍醐味が堪能できる選曲。とくにギターが刻む繊細なリズムと、流麗なヴァイオリンの音色で描き出すピアソラ「タンゴの歴史」は必聴ものです。そのほか、セグレによる
ヴィラ=ロボス作品のギター・ソロも聴き逃せない、至福のひとときとなるでしょう。
Photo: 有希 マヌエラ・ヤンケ ©井村重人