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70年代を代表する娯楽映画『カプリコン・1』『カサンドラ・クロス』国内初Blu-ray化

2016/04/18 13:46掲載
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70年代を代表する娯楽映画『カプリコン・1』『カサンドラ・クロス』国内初Blu-ray化
 “政府の陰謀”を題材とした内容で、公開された1970年代には年間配給収入トップ10に入る大ヒットを記録した映画『カプリコン・1』(写真 / 1977年)と、『カサンドラ・クロス』(1976年)が共に国内初Blu-ray化を果たし、7月13日(水)に発売されます。16:9HDマスターにて、現存する最長尺版のテレビ放送吹替えも収録。

 人類初の有人火星探査船の打ち上げと着陸が計画されるも、政治的理由から直前で計画は中止され、“火星に行った”という事実の捏造を命じられた宇宙飛行士たちと巨大な陰謀に感づいた新聞記者が、真実を公に曝すべく奮闘する『カプリコン・1』。そして、政府施設で秘密裏に培養された強い感染力を持つ細菌に誤って触れてしまったゲリラの一人が大陸縦断特急に逃げ込んでしまい、政府がスキャンダル発覚と感染症拡大を恐れ、列車もろとも闇に葬ろうとするサスペンス・パニック・アクション『カサンドラ・クロス』と、監督が自身の経験から着想を得て“政府の陰謀”を題材にした内容となっており、実際に映画に登場するNASAとスイス鉄道がそのテーマ性からか結果として激怒&拒絶したという、いわくつきの2作品です。

(C)Capricorn One Associates 1978

■2016年7月13日(水)発売
『カプリコン・1』
Blu-ray KIXF-396 4,800円 + 税
※映像特典: オリジナル予告編 / テレビ放送版日本語吹替え音声(1981年 / テレビ朝日『日曜洋画劇場』初回放送版)

[カプリコン・1 / 映画の着想からNASAが映画を拒絶するまで]
新聞に掲載されることはすべて真実と刷り込まれていた当時、監督のピーター・ハイアムズはテレビ局CBSで報道系の仕事を経験したのちに、アポロ11号月面着陸の報道がたった一台のカメラによるものであることに気づき、物語もカメラの見せ方次第では真実をコントロールできてしまうのではないかと思い立ち、6年以上の歳月をかけ映画化を実現。物語としてはNASAが悪者として描かれているにも関わらず、NASAの窓口であった職員が物語のあまりの面白さに独断で全面協力するも、撮影終盤にNASA上層部に内容が伝わってしまい、協力が一方的に打ち切られ、逆に制作中止の圧力をかけられることとなった。一部の人々の間では、アポロ月面着陸も虚構ではないかとささやかれていた当時、NASAも神経質になったといわれている。(本編では、窓口職員のお蔭もあり、NASAの道具を使用して非常にリアリティのある映像がおさめられている)


■2016年7月13日(水)発売
『カサンドラ・クロス』
Blu-ray KIXF-397 4,800円 + 税
※映像特典: オリジナル予告編 / テレビ放送版日本語吹替え音声(1979年 / 日本テレビ『水曜ロードショー』初回放送版)

[カサンドラ・クロス / 映画の着想からスイス連邦鉄道が映画を拒絶するまで]
監督のジョルジュ・パン・コスマトスは自身の幼少時代にエジプトでコレラが大流行し、疫病は爆弾と同じで故意に多くの人を抹殺できる恐怖を目の当たりにした体験が本作品の原案となっている。そのため、単なるパニック映画にとどまらず、乗客の心理を細かく描き、「国家秘密は1000人の命よりも重いのか」という疑問をなげかけ、当時密かに行なわれていると噂されていた細菌実験への反発も含まれている。劇中、政府側はポーランド方面に存在する1948年以来使われていない老朽化したカサンドラ鉄橋に列車を誘導しすべてを終わらせようと画策、スイス連邦鉄道も一旦はこの計画に協力するという設定となっており、実際の作品を観たスイス連邦鉄道が陰謀に加担した設定に激怒し、以後スイス連邦鉄道は一切映画への協力をしなくなった。


発売・販売元: キングレコード
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