ロンドンのジャズ・シーンで活躍し、
メルト・ユアセルフ・ダウン 、
サン・ラ・アーケストラ のメンバーに名を連ねるとともに、幅広いアーティストとのコラボレーションでも注目されるサックス奏者シャバカ・ハッチングス(Shabaka Hutchings)が、ジ・アンセスターズを率いて、
ジャイルス・ピーターソン 主宰の〈Brownswood〉からリーダー作『ウィズダム・オブ・エルダーズ』(BRC-529 2,200円 + 税)を9月16日(金)にリリース。収録曲の中から「Joyous」がYouTube(
youtu.be/EwjWrrYQFoQ )などで公開されています。
ハッチングスは英ロンドンに生まれ、幼少期にカリブ海のバルバドスへ移住。9歳から16歳までを過ごし、そこで音楽を学びました。その後ロンドンに戻ると、自らが率いたジャズ・グループ、サンズ・オブ・ケメット(Sons of Kemet)で2013年の〈MOBOアワード・Jazz Act of the Year〉を受賞し、翌年にはサン・ラ・アーケストラに加入。他にも
ムラトゥ・アスタトゥケ やポーラー・ベアーの作品、
ジョニー・グリーンウッド が担当した映画『The Master』のサウンドトラックにもミュージシャンとして参加しています。
今作は、ハッチングスが長年称賛してきた南アフリカのジャズ・ミュージシャンたちとたった1日で行なわれたレコーディング・セッションを記録。ジャズだけでなく、カリビアン・カリプソや中央アフリカ、また南部アフリカのングニ諸族(Nguni)の音楽など、これまで影響をうけてきたさまざまな要素が盛り込まれたサウンドが、卓越したテクニックで奏でられています。フリーからスピリチュアル、アフリカン・ジャズまでをも飲み込んだセンスは、NYの
ロバート・グラスパー 、LAの
カマシ・ワシントン 、メルボルンの
ハイエイタス・カイヨーテ に続く新世代ジャズ・シーンの核となりそうです。
VIDEO
「音楽界の巨匠達の音楽や人生、言葉について学んでいると、そのアーティストにとって必要不可欠なエネルギーの源を垣間見ることができる。これこそ、それぞれの人を動かしている活力の核なんだ。そしてそれが彼らの内なるパワーの源を反映するという形で、彼らの選んだジャンルの音楽的特性と結び付き、その活用に繋がっている。これは先人の遺産から僕らに伝わった、直観的な知恵なんだ」 ――シャバカ・ハッチングス
■2016年9月16日(金)発売シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ 『ウィズダム・オブ・エルダーズ』 (BRC-529 2,200円 + 税) [収録曲] 01. Mzawandile 02. Joyous 03. The Observer 04. The Sea 05. The Observed(国内盤のみCD化) 06. Natty 07. OBS(国内盤のみCD化) 08. Give Thanks 09. Nguni [参加ミュージシャン] Shabaka Hutchings(ts) Mthunzi Mvubu(as) Mandla Mlangeni(tp) Siyabonga Mthembu(vo) Nduduzo Makhathini(p) Ariel Zomonsky(b) Gontse Makhene(perc) Tumi Mogorosi(ds)