“地方都市”という現実を描いた『サウダーヂ』(2011年)が〈ナント三大陸映画祭〉でのグランプリなど国内外の映画祭で高く評価された
富田克也監督による最新作、『バンコクナイツ』。この度〈第69回ロカルノ国際映画祭〉の国際コンペティション部門に出品され、10代の若者が選ぶ「若手審査員・最優秀作品賞(Junior Jury Award)」を受賞しました。
ロカルノ国際映画祭は1946年に設立され、スイス南部のティチーノ州ロカルノで毎年8月に開かれる国際映画製作者連盟公認の国際映画祭。本賞の受賞は日本映画では2013年の
青山真治監督(
『共喰い』)以来とのこと。富田監督は、「映画は、時代によって評価も変わっていくものだと思います。今のみずみずしい若い人たちの感覚がこの映画を引き寄せてくれた、ということは非常に我々にとって心強いです。一番嬉しいことかもしれません。この先、『バンコクナイツ』の評価は若い人たちで、盛り立てていってもらえたら、と思います」と喜びを述べています。
タイ・バンコクに実在する日本人専門の歓楽街“タニヤ”を舞台に、そこで働く娼婦ラックが、かつて恋人であった元自衛隊員のオザワに再会することで物語が始まる『バンコクナイツ』。劇場では2017年2月下旬より東京・テアトル新宿にて公開。
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