BiS諸作のサウンドプロデュースや
柴咲コウ、
でんぱ組.inc、
中川翔子などへの楽曲提供で知られ、近年も
BiSHをはじめ
GANG PARADE、
椎名ぴかりん、
たこやきレインボー、
PiiiiiiiNなどを手がけるのみならず、音楽制作コレクティヴ「SCRAMBLES(スクランブルズ)」を率いてレコーディング / リハーサル・スタジオ「SCRAMBLE STUDIO」(東京・大岡山)、音楽スクール「スクランブルズ ミュージックカレッジ(SMC)」、楽器サプライ販売 / リペア・ショップ「LITTLE BY TECH.(リトルバイテック)」の運営にも携わるコンポーザー / ギタリスト・松隈ケンタが、今度はギター・ブランドの設立プロジェクトをスタート。声優 / モデルとしても活躍するコスプレイヤー、ユリコタイガーを起用したキー・ヴィジュアルが公開されています。
「Jimmy Quartett.(ジミーカルテット)」と名付けられたブランドの設立に向け、音楽専門クラウドファンディング・サイト「muevo」内の特設サイトにて9月27日(火)20:00から90日間ファンディングを実施。出資プランに応じて、BiSHコラボレーション・モデル(ギター / ベース各1本)を含む様々な特典が用意されています。
「Jimmy Quartett.」が目指す設計思想は、デジタル制作環境下で最大限に発揮されるスペックとポテンシャル。“常識にとらわれない楽曲制作”を掲げる「SCRAMBLES」のスタイルを投影した楽器作りが予定されています。詳しくは「muevo」特設サイト(
www.muevo.jp/campaigns/1026)にてご確認ください。
今、音楽はどんどん進化していて、リスナーの再生環境、レコーディング機材はデジタル化していき、作り手のスタイルも多様化しています。それなのにロックギターって驚くほど進化してないんです。楽器屋さんや雑誌の特集ではいまだに、良いギター=ビンテージギター。僕自身、ビンテージにしか出せない渋いサウンドは大好きだし、真空管アンプに突っ込んで爆音で鳴らすあのサウンドはウキウキします。しかし現実として、今の制作環境はプラグインのアンプシュミレーターや、Kemper / Fractal / LINE6などのデジタルアンプの登場、RECやライブPAシステムのデジタル化など……古き良きギター達が生まれてきた時代とはまったく変わりつつあります。
デジタルを通してしまうと、一般的には「音が細くなる」と言われてますが、「音抜け」が求められていたアナログ時代に作られたいわゆる「良い音」のイメージはデジタル環境においては逆で、ますます「音が細くなる」と感じています。僕はさまざまなレコーディングやライブをくりかえすうちに、そんなデジタル環境に合うギターはないのだろうか?と考えだしました。
自分自身がギタリスト出身のサウンドプロデューサー(意外と少ないんです!!)ということもあるけど、これからソフトがどんなに進化しても、ギターは打ち込みでは絶対に再現できない楽器だと思っています。しかもロックを始めさまざまなジャンルで使われているギターサウンド。それならばデジタル時代に合わせてチューニングされた、今の時代のギターを……。
木の素材選びからパーツ、ピックアップまで徹底的にこだわったギターサウンドをゼロから作りたい!ということで、「Jimmy Quartett.(ジミーカルテット)」を立ち上げることにしました。
今回の設立プロジェクトでは、ギターのご購入だけでなく、試奏イベントのご参加、オリジナルアイテム、音楽セミナーへのご参加、ミュージシャン派遣、楽器を持たないパンクバンドとの限定コラボモデル、楽曲プロデュースなど、さまざまな特典を用意しました。ギターを弾く人はもちろん、少しでも興味を持ってくれた方がいたら、特典のプランをチェックしてもらえると嬉しいです。
「Jimmy Quartett.(ジミーカルテット)」は皆さんと作り上げていくギターブランドです。ぜひ僕らと一緒にその目撃者になってください!――松隈ケンタ