23歳の若さでパリ・ノートルダム寺院の正オルガニストとなり、大作曲家
メシアンにも認められた世界屈指のオルガニストの
オリヴィエ・ラトリー(Olivier Latry)が、パリの新設ホール「フィルハーモニー」のオルガンによる初録音の最新盤『
ヴォヤージュ』(WPCS-13668 2,600円 + 税)を5月10日(水)にリリース。
ラトリーは1962年、仏ブローニュ・シュル・メールに生まれたオルガニスト。サン・モール・デ・フォゼ音楽院でオルガンを
ガストン・リテーズ(Gaston Litaize)に師事し、81年から85年までモー大聖堂のオルガニストを勤めたのち、85年に23歳の若さでパリのノートルダム寺院の正オルガニストに抜擢されました。フランスの伝統である“即興演奏”の第一人者としても高い評価を得ているほか、現代音楽にも関心を持ち、同世代の作曲家、とくにフランスの作曲家の作品の初演を多く手がけています。90年に母校サン・モール・デ・フォゼ音楽院の教授に、95年にはパリ国立音楽院の教授に就任するなど、後進の指導にも積極的です。
本アルバムに収録されたのは、いずれも耳なじみのあるメロディをオルガン用に編曲したアンコール・ピース的作品。2015年に落成したパリの新しいホール「フィルハーモニー」のオルガンの交響楽的響きと、ラトリ―の音楽性の高さを聴き取ることができます。