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白石和彌監督最新作「彼女がその名を知らない鳥たち」〈トロント国際映画祭〉出品決定

白石和彌   2017/08/16 12:07掲載
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白石和彌監督最新作「彼女がその名を知らない鳥たち」〈トロント国際映画祭〉出品決定
 『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』で知られる白石和彌監督の最新作「彼女がその名を知らない鳥たち」が、10月28日(土)より東京・新宿バルト9ほか全国でロードショー。本作が現地時間9月7日からカナダで開幕する第42回〈トロント国際映画祭〉のコンテンポラリー・ワールド・シネマ部門に出品されることが決定。併せてポスター・ヴィジュアルが公開されました。

 20万部を超えるヒットを記録した沼田まほかるのミステリー小説を実写化した本作。蒼井 優が演じる“十和子”を軸に、阿部サダヲ扮する下品で金も地位もない十和子の同棲相手“陣治”、松坂桃李演じる妻子がありながらも十和子と関係を持つ“水島”、竹野内 豊扮する8年前に十和子と別れた“黒崎”たちの愛が描かれていきます。

 〈トロント国際映画祭〉への出品を受け蒼井は「選んでいただけて、嬉しいです。あの不快な登場人物たちが紡ぐ愛の物語が、どのように受け止められるのか、とても興味深いです」、阿部は「“共感度0%不快度100%”を海外に持って行く!カッコイイです!この作品を外国の方々がどう評価するのかすごく楽しみです!」とコメント。また白石は「この映画で描かれる愛の形が多様な人種や宗教の中でどう受け止められるのか興味深いですが、きっと、そのあらゆるものを飛び越えて人々の心の奥底に突き刺さってくれることと信じています」と語っています。

選んでいただけて、嬉しいです。あの不快な登場人物たちが紡ぐ愛の物語が、どのように受け止められるのか、とても興味深いです。人でなしか、ろくでなししか出てこない映画ですが、最後の景色を観ていただけたらと思います。
――蒼井 優(北原十和子役)

“共感度0%不快度100%”を海外に持って行く!カッコイイです!この作品を外国の方々がどう評価するのかすごく楽しみです!
――阿部サダヲ(佐野陣冶役)

世界中の映画ファンが集まるトロント国際映画祭で第一歩を踏み出せることにとても興奮しています。この映画で描かれる愛の形が多様な人種や宗教の中でどう受け止められるのか興味深いですが、きっと、そのあらゆるものを飛び越えて人々の心の奥底に突き刺さってくれることと信じています。
――白石和彌(監督)

極端な片思いを描いた「彼女がその名を知らない鳥たち」は、ジャンルの定義に決してとらわれないユニークな作品だ。スリラーからメロドラマへと揺さぶられ、不道徳な行いと渦巻く感情の乱れの描写を得意とするブライアン・デ・パルマやパク・チャヌクを彷彿させる。沼田まほかるの原作小説を魅力的に映画化し、とりわけ蒼井優のパワフルなパフォーマンスが際立っている。心を掴まれるストーリーテリングは、美しくも冷酷な演出に絶妙にマッチしている。エロスと喪失、そして欲望について、強烈な絶望感をもって語りつくした白石和彌の最新作は、罪深い情熱の暗い迷路の中へと観客を連れて行ってくれるだろう。
――ジョバンナ・フルヴィ(トロント国際映画祭・インターナショナルプログラマー)

「彼女がその名を知らない鳥たち」
2017年10月28日(土)より東京・新宿バルト9ほか全国で公開
http://kanotori.com/

[物語]
八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら 何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――

原作: 『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる著(幻冬舎文庫・刊) 
監督: 白石和彌
出演: 蒼井 優 / 阿部サダヲ / 松坂桃李 / 村川絵梨 / 赤堀雅秋 / 赤澤ムック / 中嶋しゅう / 竹野内 豊
制作: C & I

配給: クロックワークス
c2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
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