2015年に日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェロ奏者に就任し、2017年には〈東京・春・音楽祭〉や〈ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017〉〈セイジ・オザワ松本フェスティバル〉に立て続けに招聘されるなど、活発な活動を続けるチェリストの辻本 玲が〈辻本玲 チェロ・リサイタル〉を2018年2月4日(日)に開催。
今年のプログラムの柱となるのは、
カサドの無伴奏チェロ組曲と、
ショパンのチェロ・ソナタ ト短調。ともに世界中のチェリストが憧れる2曲で、高度な技術と表現力が要求されます。カサドは、20世紀を代表するチェリストであり、作曲家としても後世に残るチェロ曲を数多く手がけました。カサドの代表曲でもある無伴奏チェロ組曲は、TBSドラマ『
カルテット』でチェリスト役の
満島ひかりがこの曲の演奏シーンを演じたことでも話題を呼びました。
ショパンの残した作品のほとんどはピアノ曲で、室内楽曲は4曲しか残されていません。しかし、そのうちの3曲がチェロとピアノのための作品で、ショパンはピアノとともにチェロにも深い愛情を持っていたといわれています。その中の1曲であるチェロ・ソナタ ト短調は、4楽章構成のソナタで、ショパンの全作品を通して見ても協奏曲に次ぐ規模の大きい作品。ショパンらしく、ピアノ・パートがチェロ・パートと同等に充実していますが、ともに高い演奏技術を要し、多くのチェリストが最重要曲のひとつに数える大曲です。
そのほかにも、ロシアの詩人ジュコーフスキーの『皇帝ベレンデイの物語』をもとに作曲された
ヤナーチェクの「おとぎ話」や、
ペンデレツキによる「無伴奏チェロのためのディヴェルティメント」、ショパンの「序奏と華麗なるポロネーズ」など、多彩なプログラムが予定されています。