世界中の若い世代の作曲家に創作を呼びかけるオーケストラ作品作曲コンクール〈武満徹作曲賞〉の本選演奏会を核とする、東京オペラシティの同時代音楽企画〈コンポージアム〉。“Composition + Symposium”の造語を冠した同企画は、毎回ただひとりの作曲家が審査にあたることや、受賞者たちのその後の活躍により世界的に知られています。20回目となる2018年は、韓国出身でドイツ・ハンブルクに留学しリゲティに師事、その後ベルリンを拠点に活躍を続けているウンスク・チン(Unsuk Chin)が審査員に就任。譜面審査で選ばれたファイナリストの作品から、5月27日(日)に行なわれる本選演奏会(全席自由 1,000円)によって受賞作が決定されます。
ファイナリストとその作品は、ルーカス・ヘーヴェルマン=ケーパー(Lukas Hövelmann-Köper, ドイツ)の「量子真空」、パウロ・ブリトー(Paulo Brito, ブラジル / アメリカ)の「STARING WEI JIE TO DEATH〜シンフォニック・エヴォケーション、中国の故事による」、ボ・リ(Bo Li, 中国)の「SLEEPING IN THE WIND」、バーナビー・マーティン(Barnaby Martin, イギリス)の「量子」(演奏順)です。
本選演奏会に先立ち、5月23日(水)に講演会〈ウンスク・チン、自作を語る〉、5月24日(木)にはウンスク・チン作品の演奏会〈ウンスク・チンの音楽〉も開催。演奏会では、各地で再演を重ねているウンスク・チンの代表作である「マネキン」、クラリネット協奏曲、チェロ協奏曲の3作品が演奏され、いずれも本公演が日本初演となります。演奏は、「マネキン」とチェロ協奏曲の初演を手がけ、クラリネット協奏曲を含むウンスク・チン作品をこれまでに20回以上指揮してきた
イラン・ヴォルコフ(Ilan Volkov)がタクトを振る
読売日本交響楽団と、クラリネット奏者のジェローム・コント(Jérôme Comte)、チェリストのイサン・エンダース(Isang Enders)です。
本企画に先駆け、東京オペラシティのwebサイトでは、出版社ブージー&ホークスのサイトに掲載された、ベルリンの自宅で語るウンスク・チンのインタビュー動画「Unsuk Chin on Unsuk Chin」からの日本語訳を掲載中。
ケント・ナガノ(Kent Nagano)や
エサ=ペッカ・サロネン(Esa-Pekka Salonen)、
サー・サイモン・ラトル(Sir Simon Rattle)、
チョン・ミョンフン(Myung-Whun Chung)といった著名指揮者からも高く評価されるウンスク・チンについて、日本語でアクセスできる貴重な資料となっています。
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東京オペラシティの同時代音楽企画
コンポージアム2018 ウンスク・チンを迎えてwww.operacity.jp/concert/compo/2018講演会「ウンスク・チン、自作を語る」2018年5月23日(水)19:00〜
東京オペラシティ コンサートホール: タケミツ メモリアル
入場無料(申込不要)ウンスク・チンの音楽2018年5月24日(木)19:00〜
東京オペラシティ コンサートホール: タケミツ メモリアル
一般: 3,000円 / 学生: 1,000円(全席指定 / 税込)[曲目]
ウンスク・チン:
マネキン(2014-15)(日本初演)
クラリネット協奏曲(2014)(日本初演)
チェロ協奏曲(2006-08, rev.2013)(日本初演)
[演奏]
イラン・ヴォルコフ指揮読売日本交響楽団 / ジェローム・コント(cl) / イサン・エンダース(vc)■
2018年度武満徹作曲賞本選演奏会2018年5月27日(日)15:00〜
東京オペラシティ コンサートホール: タケミツ メモリアル
1,000円(全席自由 / 税込)審査員: ウンスク・チン
演奏: 杉山洋一指揮東京フィルハーモニー交響楽団
[ファイナリスト](演奏順)
ルーカス・ヘーヴェルマン=ケーパー(ドイツ): 量子真空
パウロ・ブリトー(ブラジル / アメリカ): STARING WEI JIE TO DEATH〜シンフォニック・エヴォケーション、中国の故事による
ボ・リ(中国): SLEEPING IN THE WIND
バーナビー・マーティン(イギリス): 量子