声帯回復手術から奇跡的な復活を遂げた韓国出身のテノール歌手、
ベー・チェチョル(Bae Jae-Chul)が、昨年105歳で逝去した医師の
日野原重明への追悼の思いを込めた2ndアルバム『
THE SINGER II 愛のうた』(COCQ-85421 2,778円 + 税)を、日野原の命日である7月18日(水)にリリース。日野原が作詞・作曲を手がけた「愛のうた」のMVも公開されています。
“アジアのオペラ史上最高のテノール”と称されたベーは、ヨーロッパでの活躍を期待された矢先の2005年秋、甲状腺ガンに罹患し、声帯および横隔膜の神経を切断。歌声とともに右側の肺の機能を失ったものの、日本での声帯回復手術を受けて奇跡的に復活を遂げました。医師の日野原は生前、ベーの歌声を「歌を聴いて神を感じたのは初めて」と絶賛し、最晩年には自身でプロデュースしたコンサートを展開しました。
本作は、「アメイジング・グレイス」「アンチェインド・メロディー」などの有名曲のほか、「川の流れのように」「長崎の鐘」「もしもピアノが弾けたなら」といったカヴァーや、日野原が作詞・作曲した「愛のうた」など、全14曲を収録。「愛のうた」は、当初アカペラでレコーディングが行なわれ、今回コーラスをバックに再録音された楽曲です。ベーは病床の日野原を見舞った折に、曲の終わりの“おくらん”の歌い方の変更を指示されたといいます。「愛のうた」は、7月19日(木)に東京・初台 東京オペラシティ コンサートホールで開催される〈昇天一年メモリアル&CD発売記念 日野原重明プロデュース「べー・チェチョルコンサート」〉でも演奏の予定です。
ベーと親交があり、「もしもピアノが弾けたなら」のオリジナル歌手である
西田敏行からは、コメントが寄せられています。
ベー・チェチョルの歌声には歓びがある♫
哀しみがある♫
希望がある♫
絶望がある♫
夢がある♫
現実がある♫
出逢いがある♫
別離がある♫
そして生がある♫
そして死がある♫
聴く者は、ベー・チェチョルの奇跡の人生を共有する感動の涙が頬を伝う!
そしてスタンディングオベーション!
奇跡のオペラ歌手にスタンディングオベーション!
上記のコメントを、捧げます!ありがとう――西田敏行