英国サンデー・タイムス紙の“伝説の記者”メリー・コルヴィンの半生を描いた映画「A PRIVATE WAR」が、邦題「プライベート・ウォー」として9月13日(金)より東京・有楽町 TOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー決定。
世界中の戦地に赴き、レバノン内戦や湾岸戦争、チェチェン紛争、東ティモール紛争などを取材してきた女性戦場記者、メリー・コルヴィン。彼女は、2001年のスリランカ内戦取材中に左目を失明し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみながらも、黒の眼帯をトレードマークに世間の関心を紛争地帯に向けようと努めている最中の2012年に、シリアで受けた砲撃で命を落としました。本作は、真実を伝える恐れ知らずのジャーナリストとして戦地を駆け抜け、女性としての豊かな感性で生き抜いたコルヴィンの知られざる半生を描いています。
戦場記者を天職と考え、黒い眼帯姿も特徴的な反逆精神溢れるメリー・コルヴィンを演じるのは、2018年の〈ゴールデングローブ賞〉ドラマ部門で主演女優賞にノミネートされた
ロザムンド・パイク。本作は、オスカー候補にもなった『
ゴーン・ガール』での好演も記憶に新しいパイクの新たな代表作になりそうです。そのほか、『
フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の
ジェイミー・ドーナン、『
ボヘミアン・ラプソディ』の
トム・ホランダー、『
プラダを着た悪魔』の
スタンリー・トゥッチといった実力派俳優が、仕事やプライベートでコルヴィンを支えてきた男たちを演じています。
監督を務めたのは、〈オスカー〉候補にもなった『
カルテル・ランド』や「ラッカは静かに虐殺されている」など、これまで骨太なドキュメンタリー作品を手掛けてきたマシュー・ハイネマン。初の劇映画作品となる本作でも、単なる伝記ドラマとして描くのではなく、戦場に魅了されてしまった女性の苦悩や葛藤、恐怖などをリアルな描写とともに見事に描き切っています。さらに名女優
シャーリーズ・セロンがプロデューサーとして参加。また、エンドロールを飾るのは、強くて逞しくて美しいコルヴィンの生き様に心動かされた元
ユーリズミックスの
アニー・レノックスが8年ぶりに手掛けた新曲「Requiem for a Private War」です。2018年〈ゴールデングローブ賞〉主題歌賞候補となった彼女の歌声が物語を感動的に彩っています。