2019年の〈ミュンヘン国際音楽コンクール〉のチェロ部門で日本人として初めて優勝した佐藤晴真が、名門ドイツ・グラモフォンよりデビュー・アルバム『The Senses 〜ブラームス作品集〜』(CD UCCG-1879 3,800円 + 税)を11月25日(水)に発表します。
アルバムでは、チェロ・ソナタの第1番と第2番、おなじみの〈子守歌〉に加え、〈メロディーが導くように〉〈森に覆われた山の上から〉〈死は冷たい夜〉といったふだんあまりチェロで演奏されない歌曲も取り上げています。今年9月、国内外で活躍し東京藝術大学ピアノ科の非常勤講師を務めるピアニストの
大伏啓太とともに、東京・稲城市立iプラザホールで4日間にわたって録音されました。
アルバムについて佐藤は「この一枚に、ブラームスの傑作たちへの思いを込めました。今の時代の傷は大きく深いですが、私にできることは、音楽することしかありません。ここに今の全てを残したので、是非じっくりとお楽しみいただければ幸いです」とコメント。また、「ブラームスの音には聴覚だけでなく彼の見た景色、花の匂いや恋人の髪のさわり心地などが、特に歌曲の歌詞に乗せてよく感じられます。それから個人的には、ブラームスは美味しい音で弾きたい(弾かれるべき)だと思っています。そういったことから、五感(The Senses)というキーワードをタイトルにしてみてはどうかと思いました」とアルバム・タイトルについて語っています。