一般社団法人 日本ガス石油機器工業会では、2020年11月2日(月)より「カセットこんろ・ボンベ 安全・安心キャンペーン!」を開始するにあたり、20〜70代のカセットこんろユーザー1,000名を対象とした使用実態調査をおこないました。
今回の調査では、事故につながるリスクが高い「製造から10年以上経過しているカセットこんろ」を「10年こんろ」と命名し、その所有率を調べたところ、実に約5人に1人が「10年こんろ」を使用していることが判明しました。また、「カセットこんろの買い替えの目安が製造年から10年」であることを知っている人はわずか10%であることが明らかになりました。
はじめに、「ご自宅のカセットこんろを、どのような目的で所有・使用していますか?」と聞いたところ、「鍋料理の調理」が77%で最多となりました。また、ほかにも「防災用」(35%)、「焼肉の調理」(19%)、「アウトドアでの調理」(15%)など、さまざまな用途で使用されているようです。
続いて、年に1回以上カセットこんろを使用している人(786名)に、「ご自宅のカセットこんろを、1年間にどれくらい使用していますか?」と聞いた質問では、「年に3〜4回」(19%)、「年に8〜10回」(18%)、「年に5〜7回」(17%)が多い結果に。1年あたり3〜10回の使用がボリュームゾーンであることがわかります。
それでは、ユーザーたちが現在使用しているカセットこんろは、いつ頃購入したものなのでしょうか。今回、「自宅のカセットこんろの購入時期」を聞いたところ、約5人に1人(23%)が「10年以上前」と回答しました。しかし、カセットこんろは、製造から10年以上が経過すると、経年劣化によりガス漏れなどの事故につながるリスクが高まります。
「購入が10年以上前」ということは、必然的に「製造も10年以上前」ということになるため、約5人に1人は事故のリスクが高いカセットこんろを使用していることになります。特に、「50代」および「60〜70代」の中高年世代は、製造・購入から10年以上が経過した「10年こんろ」を使用している割合が特に高く、各世代の3割を超えています(いずれも31%)。また、全体の約7人に1人(16%)は、購入時期が「わからない」と答えており、知らず知らずのうちに「10年こんろ」を使っている人がいる可能性も示唆されました。
さらに、カセットこんろを「購入した年」と「実際に製造された年」は必ずしも同じとは限りません。「購入」からは10年未満だとしても、「製造」からは10年以上が経過していることも考えられるため、安全に使用するうえでは、カセットこんろの本体側面に貼られている銘板シールで製造年を確認する必要があります。
しかし、今回「自宅のカセットこんろの製造年を確認したことはありますか?」と聞いたところ、「確認したことがあり製造年を覚えている」人はわずか5%という結果に。73%と大多数は「確認したこと自体ない」と答えているほか、確認していても「製造年を覚えていない」人が22%と約5人に1人にのぼりました。
また、「あなたの実家には、製造年から10年以上経過したカセットこんろがありますか?」と聞いた質問でも、30%と約3人に1人が「ある(または、ある可能性が高い)」、35%が「わからない」と答えています。自分の家のカセットこんろは製造から10年経っていなくても、親が住んでいる実家には経年劣化した「10年こんろ」が残っている人も少なくないと言えそうです。
こうした実態をふまえ、今回あらためて「製造から10年以上経過したカセットこんろは、経年劣化により事故につながる危険性が高いことを知っていましたか?」と聞いたところ、約9割(87%)が「知らなかった」と回答。また、日本ガス石油機器工業会では、「経年劣化」によるカセットこんろの事故を防ぐために、買い替えの目安を「約10年」と定めていますが、この「買い替えの目安」を知らなかった人も90%にのぼりました。「10年こんろ」の危険性や、買い替えのタイミングを認識しているカセットこんろユーザーは極めて少ないと言えそうです。
そして、カセットこんろを使用する際に欠かせない「カセットボンベ」も、製造年から一定期間が経つと「経年劣化」により事故につながるリスクが高まります。そこで、先ほどのカセットこんろについての質問と同様に、「カセットボンベを使用する際、製造年を確認していますか?」と聞いたところ、47%が「まったく確認していない」、29%が「確認しないことが多い」と回答。76%と大多数が、カセットボンベの製造年を確認する習慣がないまま使用しているようです。また、日本ガス石油機器工業会では「カセットボンベ」の使用期限の目安を「約7年」と定めていますが、この使用期限の目安を「知らなかった」人も約9割(87%)にのぼりました。なお、カセットボンベの製造年は、缶底の数字で確認することができます。安心して使用するためにも、製造年月日から約7年を目安に使い切るようにしましょう。
さらに、カセットボンべは捨てる際にも注意が必要です。使用して中身の残ったカセットボンベを捨てるときには、必ず振って確認する必要があります。今回、この「使用後のカセットボンベの正しい処理方法」を知っていたかを聞いたところ、ユーザーの半数近く(46%)が「知らなかった」と答えました。もしガスが残ったまま捨ててしまうと、ごみ収集車内でガスが漏れ火災の原因になったり、焼却炉で爆発がおきるような事故につながったりする可能性が生じます。“シャカシャカ”音がしたらまだガスが残っている証拠ですので、処分をする際には必ず振って確認するようにしましょう。
今回の調査からは、多くの人がカセットこんろやカセットボンベの買い替えや取り扱いについて正しい知識を持たないまま使用している実態がわかりました。特に、カセットこんろについては、約5人に1人(23%)が「10年以上前」に購入したこんろを使用しているようです。
こうした実態をふまえ、日本ガス石油機器工業会では、2020年11月2日(月)より、「カセットこんろ・ボンベ 安全・安心キャンペーン!」を開始します。本企画は、キャンペーン当選者のご自宅やご実家にある、製造年が10年以上経過したカセットこんろを新品のこんろに交換するTwitterキャンペーンです。(当選者の方に新品のカセットこんろをお届けします。古いこんろの引き取りはおこないませんので、処分は当選者様自身にお願いいたします)
応募方法は、キャンペーン用公式Twitter公式アカウント(
@JGKA_campaign)をフォローし、カセットこんろの製造年月(本体の側面に貼ってある、製造年月の表示シールを確認してください)がわかるように写真を撮影したのち、ハッシュタグ「#10年こんろ」をつけて写真をTwitterで投稿、の3ステップ。撮影・投稿するカセットこんろが「製造されてから10年以上経過しているものであること」が応募条件となります。
応募いただいた方には、抽選で500名様へ新品カセットこんろをプレゼント(ご当選の賞品につきましては、製品・メーカーをご指定いただけません)。キャンペーンの応募期間は、2020年11月2日(月)〜2021年1月31日(日)23:59までです。さらに、キャンペーン用Twitter公式アカウント(
@JGKA_campaign)をフォローのうえ、対象ツイートをリツイートしていただいた方には、抽選で合計1,000名様にミスタードーナツ ギフトチケット(500円)が当たるWチャンス企画もご用意しています。
今回のキャンペーンを機に、ご家庭やご実家のカセットこんろ・カセットボンベの製造年を、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。キャンペーンの詳細は
特設ページにてご確認いただけます。