睡眠・リラクゼーションアプリとして世界的なトップブランドである『Calm』が、日本人ユーザーに向けて日本語オリジナルコンテンツの提供を開始しました。
ストレスフルな現代社会や、コロナ禍で世界中の人々が不安な状況に置かれるなか、身体だけでなくメンタル面での健康配慮は重要視されています。日本でも多くの企業がメンタルヘルス対策を取り入れており、たまってしまった心の疲れを取り除く必要性が社会的にも注目されています。
『Calm』はリラックスや集中するためのシーンに合わせた音楽や、睡眠改善のための大人向け読み聞かせ「スリープストーリー」などのオリジナル・オーディオコンテンツを提供し、心の健康を保つことを目的としたアプリです。心の疲れをケアするために多くの海外セレブリティが愛用していることでも知られています。
豊富なオーディオコンテンツには多くのアーティストが参加しており、「スリープストーリー」には
マシュー・マコノヒーや
ケイト・ウィンスレット、
ニコール・キッドマンといったハリウッド俳優から元NBA選手の
スコッティ・ピッペンまで、幅広いセレブリティが名を連ね、名所を巡る旅の物語やおとぎ話を語って心地よい眠りに導いてくれます。
音楽コンテンツも充実しており、
サム・スミスや
ディプロ、
トロ・イ・モワ、
カイゴ、
サブリナ・カーペンター、
シガー・ロスといった様々なアーティストが楽曲を提供し、アプリ限定の音源もリリースされています。
日本向けコンテンツの提供に先駆けて行われたオンライン記者会見で、CEOのマイケル・アクトン・スミスは「全世界の70億人に価値のある役立つアプリであると考えていて、特に2020年の今年はみんなにとって不安感のある非常に厳しい年だったので、日本に対してメンタルフィットネスと睡眠のアプリをローンチできるのは大変うれしいことです」と語り、同じくCEOのアレックス・テューは「1970年代に人々がジョギングに夢中になったのと同じように、メンタルフィットネスは新しい健康法だと思います」と述べました。
国際展開担当で取締役でもあるメイヴィス・ブレフォに話を聞いたところ、睡眠・リラクゼーションアプリのコンテンツの開発にあたっては、自社で集めたビックデータから、どういったタイプの読み手や声のトーンがいいのか、音楽はどういったものが好まれるのかといった詳細な分析を行い、またユーザーからの意見も取り入れて行なっているとのことです。
現在も多くのセレブリティに対してコラボを依頼しているとのことで、最近では
キアヌ・リーブス、
ゾーイ・クラヴィッツ、
ハリー・スタイルズといったセレブリティの作品が注目を集めているそうです。
また、アプリを利用しているセレブリティも多く、なかでも今年のNBAで優勝したロサンゼルス・レイカーズの
レブロン・ジェームズは有名で、彼は非常に睡眠の質を重要視しており、『Calm』を使って睡眠の質を上げて最高のパフォーマンスを発揮したとのことです。また、元
デスティニーズ・チャイルドの
ケリー・ローランドは留守番をしている自身の子どもに聞かせるために読み聞かせを提供してくれたとメイヴィス・ブレフォは教えてくれました。
また、自身の新曲を先行リリースするなど、ミュージシャンにとって『Calm』は新しい音楽プラットフォームとしても注目度が上がっています。このような流れについてメイヴィス・ブレフォは「ミュージシャン自身もこのアプリを使って集中したり、睡眠改善、リラックスしたりしているので、彼らが欲しいと思っているクリエイティブをコラボしています。お互いが興味のある部分で一致しているので、とてもバランスの取れたコラボが実現できています」と語り、今後も拡大していくと展望を述べました。
日本向けコンテンツとして今後は日本の企業やセレブリティとコラボしたコンテンツの開発も検討しており、詳細についてはまだ非公表ですが、すでに候補者リストもあるそうです。また、日本独自の声優文化にも着目しているそうで、「スリープストーリー」などでのコラボを実現したいとメイヴィス・ブレフォは語ってくれました。