新進気鋭作家・三秋縋のベストセラー小説を
林遣都×
小松菜奈のダブル主演で映画化した『恋する寄生虫』が、11月に全国公開されることが決定。ティザー・ヴィジュアルと特報映像が公開されています。
ウェブ上で作品を発表したことがきっかけで2013年にメディアワークス文庫から作家としてデビュー。2作目の『三日間の幸福』(メディアワークス文庫)が23万部を超えるベストセラーとなり、10〜20代をはじめとする若者を中心に絶大な支持を得る作家・三秋縋。2019年には『君の話』(早川書房)が第40回吉川英治文学新人賞候補入りし話題になるなど、いま最も期待を集める新鋭作家の代表作であり、15万部を突破したヒット作『恋する寄生虫』を原案とした映画が11月に公開されることが決定しました。
監督を務めたのは、CMやミュージック・ビデオを中心に多岐にわたり活躍を広げ、現在放送中の大河ドラマ『
青天を衝け』のタイトルバック映像も手掛ける
柿本ケンサク。TOYOTA、コカ・コーラ、ユニクロ、Kanebo、Panasonicなどの企業CM、近年では、
長澤まさみ出演の「UNDER ARMOUR」や、
菅田将暉と
中村倫也が共演した「アサヒスーパードライ」など話題作を手掛ける若きCM界のトップランナーが、現代の孤独を描いた繊細なラヴ・ストーリーの映画化に挑みます。脚本を手掛けるのは『
長い散歩』、『
眉山―びざん―』、『
トワイライト ささらさや』の山室有紀子。
公開されているティザー・ヴィジュアルでは、マスクをした高坂とヘッドホンを首にかけた佐薙の横顔が描かれ、互いに見つめ合う姿がドラマチックなデザインとなってます。右端に刻まれた“その虫は「恋」に寄生する”のコピーが、インパクトあるタイトルの意味を語っています。
また特報は“恋する編”と“寄生虫編”と、それぞれ色が異なる2種類が完成。“恋する編”では、潔癖症と視線恐怖症を患う高坂と佐薙の共通点、「虫」や「死」、「世界の終わり」といったラヴ・ストーリーらしからぬダークなキーワードの数々が、本作の異色な世界観を表しています。また、「ウイルスが起動するのはクリスマスイブ。それが世界の終わり」というセリフから、2人がクリスマスに向けて何かを企んでいることが示唆されています。
一方で“寄生虫編”では、寄生虫好きの佐薙が高坂にフタゴムシという寄生虫の特性について説明し、2人が徐々に近づいていく様子が映像で見えるようになっています。ロマンチックなメリーゴーランドとそれに似つかわしくない会話が、一風変わったラヴ・ストーリーであることを感じさせます。それぞれの雰囲気の違いから多角的な見え方の作品であることが窺え、より興味を引かれる特報映像となっています。
さらにこの度、脇を固める追加キャスト情報も公開。高坂の前に突如現れ、佐薙と引き合わせる謎の男・和泉役を
井浦新、佐薙の祖父・瓜実裕一役を
石橋凌が扮します。重要なキャラクター2人のキャスティングについて、柿本監督は「新くんが、この映画に大きな問いをくれました。凌さんが、この映画に本質をくれました。お2人とはひたすらに正義の話をしました。答えはでることではないですし、誰にも正解はわからないですが、誠実に向き合うことが出来ました。この物語は、2つの軸で、時間が流れます。ある種不思議な時間体験です。どんな時間軸なのか、楽しみにしていただけると嬉しいです」とコメントしています。
©2021「恋する寄生虫」製作委員会