2005/07/28掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ジェファーソン・エアプレイン(JA)の中心人物、
ポール・カントナーのソロ・デビュー作『Blows Agains The Empire』(写真)が
35周年記念盤として、RCA Legacyより復刻されます。発売はUS盤が9月6日に、UK盤が9月5日にそれぞれ予定。
JAのメンバー各人がバンドとは別名義での活動をスタートさせ始めた70年に制作されたこのアルバムは、のちに“ジェファーソン・スターシップ(JS)”の名義がポール・カントナーと併記された記念すべき作品(全米チャート20位のヒットを記録)。以降のJSのコンセプトへと繋がる意味でも重要な作品です。
カントナーの宇宙趣味が存分に発揮された本作は、SEを駆使したスペーシーなサウンドとアメリカ西海岸ならではのサイケデリック感覚あふれたブルース・ロックとが入り乱れた一大SF絵巻を展開。同じJAの
グレース・スリックや
ジャック・キャサディに加え、
グレイトフル・デッドの
ジェリー・ガルシアや
ミッキー・ハート、さらには
デヴィッド・クロスビー、
グラハム・ナッシュら、米国西海岸ロックを代表する顔ぶれが集った豪華ゲスト陣も嬉しい意欲作。著名なSF賞として知られる“ヒューゴー賞”の71年度“Best Dramatic Presentation”部門にノミネートされた唯一無二のロック・アルバムとしても有名ゆえ(ちなみにこの年の同部門は“該等作品なし”の結果に)、JAには関心のないSF好きロック・ファンも注目。復刻に際して、フィルモアでのライヴ音源やデモ音源、さらにはJAのバンド・マネジャーをつとめたビル・トンプソンのナレーションによるラジオ・スポット音源などがボーナス・トラックとして加わる予定です。
また、このアルバムの続編的位置付けの83年発表作『The Planet Earth Rock And Roll Orchestra』も復刻される予定がある模様。JA及びJSのファンはそちらもお楽しみに。
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『Blows Agains The Empire』35周年記念盤01. Blows Against the Empire Radio Spot 2
02. Blows Against the Empire Radio Spot 1; X-M
03. Blows Against the Empire Radio Spot 3; a Child Is Coming
04. Mau Mau (Amerikon)
05. Baby Tree
06. Let's Go Together
07. Child Is Coming
08. Sunrise
09. Hijack
10. Home
11. Have You Seen the Stars Tonite
12. X-M
13. Starship
14. Let's Go Together
15. Sunrise
16. Hijack
17. SFX
18. Starship