華やかなパリ社交界を舞台に繰り広げられる高級娼婦ヴィオレッタと青年アルフレードとの悲恋の物語。世界中で愛される、
ヴェルディのオペラ『椿姫』が、3月10日(木)から東京・新国立劇場 オペラパレスで上演されます。チケットは発売中。詳細は新国立劇場のウェブサイトをご覧ください。
「乾杯の歌」「ああ、そは彼の人か〜花から花へ」「プロヴァンスの海と陸」など、おなじみの名曲ぞろいのこのオペラを演出したのは、世界各地の歌劇場や音楽祭で絶賛されてきたヴァンサン・ブサールです。ブサールの演出は色彩にこだわる洗練されたヴィジュアルに定評があり、この『椿姫』でもその美的センスを発揮。鏡を用いた効果的な舞台で心象風景を描出し、男性社会に誇り高く生きる女性の姿を印象付けています。
ヒロインのヴィオレッタを演じるのは、繊細なテクニックとドラマティックな感情表現に定評のある中村恵理。そのほか、アルフレードをヨーロッパ各地の劇場で活躍し新国立劇場には初登場となるマッテオ・デソーレ、アルフレードの父ジェルモンをアルバニア出身でハンブルク歌劇場で上演された『椿姫』でもジェルモンを演じたゲジム・ミシュケタといった実力派がそれぞれ演じます。また、指揮は元ポーランド国立歌劇場音楽監督で、精緻な音楽創りが高評価を得ているアンドリー・ユルケヴィチが務めます。
Photo by 寺司正彦(新国立劇場『椿姫』2019 年公演より)