これまで米アカデミー賞の国際長編映画賞に3度ノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇る中国の巨匠
チャン・イーモウ監督。現在開催中の北京冬季五輪では、開・閉会式の総監督を務め、2月4日の開会式では聖火点灯の演出なども大きな話題になったチャン・イーモウ監督の最新作『一秒钟(原題)』が、邦題を『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』として、5月20日(金)に東京・TOHOシネマズ シャンテほかにて全国ロードショー決定。あわせて、日本版ポスター・ヴィジュアルが公開されています。
文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美の本作。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親(
チャン・イー)と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女(リウ・ハオツン)。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいくことに――。
チャン・イーモウ監督は本作によせて、「子供の頃に観た映画の光景がいつまでも忘れられない。あの言い表せないほどの興奮と喜びはまるで夢のようだった。映画は、成長する私たちの傍にずっと寄り添ってくれた。夢は、私の人生にずっと付き添ってくれた。この作品を、映画を愛するすべての人に捧げたい」とコメント。劇中描かれる娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々の姿は、コロナ禍の私たちに劇場で映画を観ることの素晴らしさを思い出させてくれるはずです。
そして、今回あわせて公開となった日本版ポスター・ヴィジュアルでは、主演のチャン・イーと数千人にも及ぶ高校生の中から選ばれた注目の新人リウ・ハオツン、運命的に出会った2人の姿に映画のフィルムが重なる印象的なデザインに、「たった1秒しか映らない娘の面影は、永遠に父の心に刻まれる」というコピーが配されました。『
パラサイト 半地下の家族』を配給したことでも話題となったNeonが北米の配給権を獲得し、映画ファンなら注目せざるを得ない傑作が誕生しました。
© Huanxi Media Group Limited