「このマンガがすごい!」で、2017年に『金の国 水の国』、2018年に『マロニエ王国の七人の騎士』と連続して、異なる作品で1位(オンナ編)を獲得した唯一の作家・岩本ナオの原作『金の国 水の国』が映画化、2023年春に公開されることが発表されています。このたび、声優に人気実力派俳優の
賀来賢人と
浜辺美波が決定。あわせて、特報映像も公開されました。
『金の国 水の国』は、敵対する2つの国を舞台に、決して出会うはずがなかった、アルハミト国の第93王女サーラとバイカリ国随一の賢さを誇る建築士ナランバヤルが、国の未来のため、突如“夫婦役”を演じることになってしまうことから展開する物語。国をも動かす2人の恋、その先にある、誰も見たことのない奇跡が描かれます。
賀来賢人は、口が達者なお調子者で、猫にオドンチメグという名前をつけて大事にしているナランバヤルを、浜辺美波は、おっとりした性格で人にも犬のルクマンにも怒れないくらい気がやさしいサーラをそれぞれ演じます。賀来は『
ライオン・キング』のシンバ役、『
きかんしゃトーマス おいでよ!未来の発明ショー!』に続く3作目の声優挑戦に「原作の素晴らしい世界観と、豊かなキャラクターにとにかく魅了されました」と原作の虜になったとし、「ナランとサーラの不器用さと真っ直ぐな気持ちは、観て下さる方々の心に間違いなく響くはずです。僕自身も芝居をしながら動悸が止まりませんでした笑」とキャラクターに魅了されながらのアフレコ収録であったことを告白。浜辺も『
HELLO WORLD』『
名探偵コナン 緋色の弾丸』に続く3作目の挑戦で、「心があたたかな物語で包まれ、やさしい気持ちをお裾分けしてもらった」と台本を読んだ際の感想を話します。「(アフレコで)行き詰まったときに気持ちを明るくしてくれたのは、サーラとナランバヤルの人間性、賀来賢人さんの存在、そして何より登場する犬のルクマンと猫のオドンチメグの可愛らしさでした」と、声を吹き込む際に助けになったのはキャラクターの魅力と賀来の存在であったことを明かしています。
プロデューサーの谷生俊美は賀来の起用理由として、「個性強めのキャラクターを生き生きと説得力を持って演じられる」力量を持つのは賀来しかいないと考えオファーしたとコメント。実際アフレコ現場で第一声を聞いたときは、「ナランバヤルそのもの」で驚き、賀来のキャラクターの読み込みに感銘を受けたとのことです。浜辺については、「ほんわかとした柔らかさと内に秘めた意思の強さを持つサーラは、その性格を表現するセリフ回しはもちろん、量も非常に多いので、演じるのが大変なキャラクター」なのでキャスティングの難航を覚悟したといいます。しかし、浜辺が作り上げたサーラの声を聞いたときは「サーラは、こんな声だったんだと心からの納得感に満たされたのを覚えています。サーラは浜辺さんしかいなかったと思います!」と惜しみない賛辞を送っています。
公開された特報は“決して出会うはずのない敵国同士のふたり”のナランバヤルとサーラの偶然の出会いからスタート。さまざまな出来事を経て、だんだんとお互いを意識しはじめているのだろうか、映像が進むにつれて豊かな表情の変化を見ることができます。
また、ナレーションを務めるのは声優、シンガー・ソングライターとして活躍する人気声優の
斉藤壮馬。学生時代、偶然出会った岩本作品に一気に魅了され、以来ファンを公言している斉藤はもちろん本作の原作も愛読しており、ナレーションを依頼されることに。岩本作品への理解と愛を感じるナレーションにも注目です。
©「金の国 水の国」製作委員会