ニュース

藤ヶ谷太輔主演映画『そして僕は途方に暮れる』1月公開決定 特報映像&ティザー・ヴィジュアル公開

2022/08/30 13:10掲載
はてなブックマークに追加
藤ヶ谷太輔主演映画『そして僕は途方に暮れる』1月公開決定 特報映像&ティザー・ヴィジュアル公開
 2018年に東京・シアターコクーンで上演され、各所から絶賛を浴びたオリジナルの舞台を、脚本・監督・三浦大輔×主演・藤ヶ谷太輔が再タッグを組み映画化が実現した『そして僕は途方に暮れる』が、2023年1月13日(金)より、全国公開することが決定。この度、ティザー・ヴィジュアルと特報映像が公開されています。

 本作『そして僕は途方に暮れる』は、藤ヶ谷太輔演じる主人公のフリーター・菅原裕一(すがわらゆういち)がほんの些細なことから、恋人、親友、先輩や後輩、家族…と、あらゆる人間関係を断ち切っていく逃避劇。逃げて、逃げて、逃げ続けたその先で、彼を待ち受けていたものとは――。共感と反感の連続、予測不能なストーリー、人間誰しもが持つ「逃げたい」という心理や衝動を赤裸々にあぶり出す、“現実逃避型”エンタテインメントが誕生しました。メガホンをとるのは、『愛の渦』『娼年』など、毎回賛否が渦巻く衝撃作を世に送り出し、各界から注目を集め続けている異才・三浦大輔。舞台から映画へと表現の幅を確実に広げながら唯一無二の世界観を創リ上げています。本作でも、自身が書き下ろしたオリジナルの舞台を、自ら脚本・監督を手掛け映画化。人間のリアルな部分に深く切り込む作風は健在です。

 今回公開された特報映像では、藤ヶ谷演じる主人公の菅原が、とにかく逃げて、逃げて、逃げまくる姿を映し出します。この人間関係を断っては逃げる主人公の「人生を賭けた逃避劇」は、滑稽さと哀愁が絶妙に滲んでいます。舞台とは違い映画では、実際に距離を移動。果ては北海道・苫小牧まで逃げ続ける主人公が行き場を無くしていく様は、映画ならではの、一風変わった“ロードムービー”的な側面も垣間見えます。

 そして、映像のラストでは、なぜか大号泣する菅原。「面白くなってきやがったぜ」のセリフが意味するのは…?人間が逃避の先に行きつくのは、天国か地獄か――。この特報映像からも、その先がどうなるのか知りたい欲に駆られる、見届けずにはいられない一篇となっていることはまちがいありません。

 さらに、同時に公開されたティザー・ヴィジュアルでは、あらゆる人間関係を断ち切って世界中で1人になってしまった主人公の姿を写し出し、“途方に暮れる”曖昧な表情を切り取っています。SNSツールの普及やコロナ過の影響で、コミュニケーションの方法や考え方が変わってきた今の時代に、あえて描かれる人間関係。監督・三浦大輔ならではの視点で、人と人との繋がりを大胆かつ繊細に描く“現実逃避型”エンタテインメントが、いよいよスクリーン上に映し出されます。

[コメント]
僕が演じるフリーターの菅原裕一は、自分がいやだなとか耐えられないなと思う度に逃げていくんです。
すごいクズなんですけど、それができるって意外にかっこいいのかなって。みんな逃げたいと思うこともあるけど、結局その先のことを考えてしまい、理性が働いて逃げられない。でも、人間誰しも逃げたい瞬間とか、行きたくないこと、出たくない連絡ってあると思うんです。そこを断っていくと、最終的にどうなるのかっていう…。
物語の前半は、裕一のことをこいつクズだなぁって鼻で笑っていたけど、だんだん「あれ?これ自分にもこういうところあるかな」とか思えたりする。人間の中には、どこか今まで逃げてきたこととか、避けてきたことがあって、そこに罪の意識みたいなものがあるのかなと思います。三浦監督はそこの深いところを描いて、突いてっていう…やっぱり三浦監督ワールドですよね。
完成した映画を観たとき、なかなか自分では俯瞰で観られなかったんですけど、撮影現場にいらっしゃらなかったスタッフの皆さんの笑い声を聞いて、やっぱりこの作品は、内容的にも、キャラクター的にも、笑えるほど滑稽なクズっぷりがしっかり描かれているんだなと感じることができました。
この作品を舞台でやらせていただいたのは4年前なんですが、映画化が決まった時に三浦監督から「舞台のときから、振り返った表情とかを映像に撮りたいと思っていた」と伺って…。映像になると規模感も大きくなりますし、逃避劇っていうんですか、それがすごく表現できているんじゃないかと思います。実際に、長い時間、長い距離走りましたし、何度撮影から逃げたいと思ったことか(笑)。現場では、時間もそうですが、精神的にも体力的にも、今までにないくらい追い込まれたので、そういうことも、僕が演じた裕一と重なって描かれていればいいなぁと思います。監督にも「本当に自分自身も追い込まれているところが、ちゃんと映像に出ているから安心して」と言っていただけました。
現場では、妥協が一切なくて、今思うといい経験をさせていただいたなというのもありますが(笑)、三浦組を耐え抜いた男として、誇りに思っています。チームで本当に頑張った作品ですので、より多くの皆さんに届いたらいいなって、心の底から思います。笑える箇所がたくさんありますし、共感できる箇所、反感を持つ箇所、たくさんありますので、とにかく色んな方に、気楽に劇場に見に来ていただきたいです。

――藤ヶ谷太輔

映画が完成しました。とても過酷な撮影でした。キャスト、スタッフの皆様の尽力のおかげです。
心から感謝しております。
舞台から続いて主役の菅原裕一を演じてくれた藤ヶ谷くんとは、今回の映像化にあたり、「舞台よりもさらにいけるところまで、作品を描ききろう」と話しながら撮影に挑みました。その想いが、映画の中に刻まれていることを願っております。
映画と舞台の大きな違いは、撮影時に実景を目の当たりにできること。菅原は逃げ続けた末に、生まれ故郷の北海道にたどり着く……。藤ヶ谷くんに実際にその環境で演じてもらえたのは、菅原という人物を蓄積していく上でとても大きかったと思っています。
菅原は、どこにでもいる平凡な若者ですが、ほんとに些細なことからあらゆる人間関係を断ち、逃げて、逃げて、逃げまくります。そのクズっぷりを楽しんでもらいつつ、最終的に、「これは、自分の『物語』だ」と、皆様一人一人が思って頂けたら幸いです。
続報も期待してお待ち下さい!

――脚本・監督 三浦大輔


©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

『そして僕は途方に暮れる』
2023年1月13日(金)より東京 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
happinet-phantom.com/soshiboku
配給: ハピネットファントム・スタジオ
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015