ハンク・ジョーンズや
ジミー・コブなどの数々のジャズ・レジェンドに愛され、ロイ・ハーグローヴ・クインテットで日本人初、最後のレギュラー・メンバーだった米ニューヨーク在住の実力派ピアニスト、
海野雅威。そんな彼のニュー・アルバム『
Get My Mojo Back』が12月7日(水)にアナログ盤でリリースされることが決定。
海野雅威は、2020年9月に新型コロナウイルス蔓延によるアジア人ヘイトクライムの犠牲となり、ニューヨークの地下鉄構内で集団暴行に遇い、ピアニストにとって致命的と言える右肩骨折などの重傷に見舞われました。その後、不屈の精神と懸命なリハビリで再起し、支えてくれたミュージシャン仲間と完成させたのがアルバム『Get My Mojo Back』。
収録曲はすべて海野雅威のオリジナル曲で、大半がケガ療養中のピアノを弾くことができなかった時期に書き下ろされたもの。ストレートなメロディと生命力を感じさせる力強いサウンドが魅力の作品となっています。今年3月にジャズの名門ヴァーヴ・レーベルからリリースされ、それに続く日本ツアーと併せて大きな話題を集めました。
今回のアナログ盤も、海野自らが曲を厳選し曲順を決めました。リリース決定にあたっての海野は「『Get My Mojo Back』は発売以来、おかげさまでジャズ・ファンのみならず、ジャンルを超えて多くの音楽ファンの皆様に届いている事を実感し、大変嬉しく感じています。この作品は当初からアナログ盤として発売する事を想定し、曲順も考慮しながら制作していました。自分自身もレコードを愛聴する者として、高音質はもちろん、思い入れのある作品ジャケットも家に飾って映えるサイズは、やはりレコードなのです!ライヴ会場でアナログ盤のお問い合わせも頂いておりましたので、またこの盤も皆様のコレクションとして、日常を彩る日々の生活の一部として末長くお聴き頂けたら幸いです」とコメントしています。
なお、海野雅威は11月に帰国し、12月にかけて各地のジャズ・フェスへの出演や日本ツアーを開催します。既に発表されている愛知・岡崎、大阪、北海道・札幌以外にも今後発表予定とのこと。