ジャズ・ピアニストの
高田ひろ子が、
岩瀬立飛(ds)と
小美濃悠太(b)とともに、2013年4月7日のトリオ結成以来初となるアルバム『
秋音 : Akine - Live at cool jojo』を
安ヵ川大樹が代表を務める「D-musica」(ダイキムジカ)より10月26日(水)にリリースします。
本作は、千葉・市川市本八幡 cooljojo jazz+artにて2022年4月6日と7日にてライヴ・レコーディングされたもの。秋の気配が濃くなった頃に書かれたというタイトル曲をはじめ、高田が参加したNoriko Suzuki with Be-Spellによる2011年作『
存在の耐えられない軽さ』(
ミラン・クンデラの小説に基づいた音楽作品)のために、高田が書いた12曲のうちの中心的存在だという「Es muss sein」など、6曲を収録しています。
なお、同トリオは本作をレコーディングした本八幡 Cool Jojoにて10月27日(木)にレコ発ライヴを開催。さらに、11月13日(日)東京・成城学園前 カフェ・ブールマン、12月1日(木)東京・中野 Sweet Rainでもライヴを行ないます。詳細はCool Jojo、カフェ・ブールマン、Sweet Rainのサイトをご確認ください。
[コメント]このTrioのはじまりは、2013年4月7日。もうすぐ10年にしてやっとアルバムにすることが出来た。何年も前からCDにしたい思いは山々であったが、このトリオ、ライブのたびに同じ曲が全く違うものになるし、今日が最高だったと毎回感じる。どこかの時点で、今、CD化すると決められるのか、不可能に思えるのだ。しかし、もう四の五の言っていられない、決めるしかない!と、2日間のライブレコーディングを決行した。
果たして、小美濃悠太・岩瀬立飛両氏は、縦横無尽に駆け巡り、音楽に魂を傾けてくれた。私が書いた曲をよい音楽にするべく、お二人がエネルギーを注いでくれる。こんな幸せなことはない。レコーディングを心待ちにしていてくれたオーディエンスにも恵まれた。
もう一つ、踏み切れたのには、五島さんという凄腕エンジニアの存在が大きい。このトリオのスタジオ録音という選択肢は私にはなかった。かといってライブ録音は難しすぎると思っていたが、神業を持つ人が現れたのだ。
やはりライブなので、いろんなことが起こっている。それらもひっくるめて、楽しんでいただけるとうれしいです。
その後のライブでは、やはりまた、今日が今までで最高によかったかも、と思う演奏が続いているのであった。なので、またライブでも聴いてください。――高田ひろ子