10cc 2004/03/02掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
70年代の英国音楽シーンを代表するポップ・ユニット
“10cc”と言えば、架空のサントラ盤スタイルで映画をなめまわした75年発表作
『オリジナル・サウンドトラック』や、電話への愛憎がうねる76年発表作
『びっくり電話』などが有名。・・・とはいえ、その名作も原点があって始めて生まれる訳でありまして、そんな彼らの原点とも言うべき、デビュー間もない頃の音源を集めたコンピレーション・アルバム『Complete UK Recordings 1972-1974』がUKにて3月16日にリリースされることになったそうです。
今作は、73年発表のデビュー作
『10cc』(写真)と、74年発表の2nd
『シート・ミュージック』の音源を完全収録したうえに、さらに当時シングルのB面にて発表されたアルバム未収録曲やシングル・ヴァージョン、そして、DJヴァージョンなるヴァージョンまでもが追加収録されたCD2枚組アルバムとしてリリースされるもの。ビートルズを下敷きにしたヒット曲「ドナ」、ビーチ・ボーイズ風コーラスが聴ける「ラバー・ブレッツ」、スラップスティック風味のロック・オペラ「シリー・ラヴ」など、すでに世間に対する冷徹な眼差しとロックに対するマニアックな愛情が満ちた彼らの独特なスタイルは、デビュー間もない頃でも感じ取れるゆえに、英国ロック・ファンで彼らの初期を、まだ未聴な方はこれを機に是非とも聴いて欲しいもの。なお、その全てを新たにデジタル・リマスタリングし直しているという、気になる収録予定曲は下記のとおりです。
●ディスク1:
(01) Johnny, Don't Do It
(02) Sand In My Face
(03) Donna
(04) The Dean and I
(05) Headline Hustler
(06) Speed Kills
(07) Rubber Bullets
(08) The Hospital Song
(09) Ships Don't Disappear In The Night (Do They?)
(10) Fresh Air For My Mama
(11) Hot Sun Rock
(12) 4% Of Something
(13) Waterfall
(14) Bee In My Bonnet
(15) Donna (single mix)
(16) Johnny, Don't Do It (single mix)
(17) Rubber Bullets (single mix)
(18) The Dean and I (single mix)
●ディスク2:
(01) The Wall Street Shuffle
(02) The Worst Band In The World
(03) Hotel
(04) Old Wild Men
(05) Clockwork Creep
(06) Silly Love
(07) Somewhere In Hollywood
(08) Baron Samedi
(09) The Sacro-Iliac
(10) Oh Effendi
(11) 18 Carat Man Of Means
(12) Gismo My Way
(13) Wall Street Shuffle (single mix)
(14) Worst Band In The World, The (DJ version)