2CELLOSの日本ツアー2015“2CELLOS ON THE ROAD”が6月22日(火)大阪・あましんアルカイックホール公演からスタート。23日(水)にはBunkamuraオーチャードホールにて東京公演が行なわれました。単独ツアーとして1年3ヵ月ぶり。4回目を数える日本公演は、7月9日(木)福岡・福岡国際会議場メインホールでの最終公演まで9都市13公演からなるバンド史上最大規模のツアーとなっています。今回のツアーでは初の盛岡公演を予定しています。
ライヴは、ルカ・スーリッチの奥行きあるチェロの音色がホールに満ちるタンゴの巨人
ピアソラの名曲「オブリビオン」でスタート。過去にもそれぞれのソロでスタートすることがありましたが、今回は曲の途中からステファン・ハウザーが登場し、冒頭から2人のアンサンブルの妙を楽しめる展開に。じっくりとチェロの伸びやかで豊かな響きを味わった後は、2011年発売のデビュー・アルバム
『2CELLOS』に収録の、おなじみのナンバーをプレイ。ルカのかつてない、手から火花がちりそうな高速スピード演奏に、会場につめかけた超満員の観客が息をのみました。
今年は全米各地でソールド・アウト・ツアーを成功させていることもあり、寸分の隙もないセットリストでオーディエンスを盛り上げ一体になっていきます。肩からチェロを提げてを固定する“チェロ・キャリアー”でステージを走り回るなど奇想天外な発想で楽しませてくれるステファンは、床の上にあおむけ状態で回りながら演奏する驚異のフロア・パフォーマンスを
AC/DCのナンバー「サンダーストラック」で披露。デビューから4年、超絶パフォーマンスのイケメン2人は、世界中のステージに立ち、至高のエンタテインメントを実現する唯一無二の存在となっていました。
タイトルに、2人のチェロで世界の人々とつながる宇宙という意味を込めた、今年発売された最新アルバム
『チェロバース』から、公開されたばかりのミュージック・ビデオの映像をバックに
マイケル・ジャクソンの「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」、ルカの大好きな映画『インセプション』から「モンバサ」、アンコールでは最高潮の盛り上がりに達した
アイアン・メイデンの「トゥルーパー」を演奏し、チェロという楽器の可能性を追求した新境地をステージでも存分にみせてくれました。
(Photo by Yuki Kuroyanagi)