結成10周年を迎えた、チェリスト2人からなるクロアチア出身の
2CELLOSが、3年ぶりのスタジオ・アルバム『デディケイテッド』を9月17日(金)に発表します。このアルバムから、2019年に大ヒットした
エド・シーランと
ジャスティン・ビーバーのコラボレーション・シングル「アイ・ドント・ケア」のカヴァーがリリースされました。あわせて公開された同曲のミュージック・ビデオには、これまでのミュージック・ビデオの未公開シーンがふんだんに盛り込まれ、彼らの軌跡がたどれる内容となっています。また、日本のファンに向けたメッセージ動画も公開中です。
新旧のヒット曲 / 人気曲をカヴァーしたアルバムで彼らが取り上げているのは、「アイ・ドント・ケア」や、すでに公開中の
ボン・ジョヴィの「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」と
イマジン・ドラゴンズの「ディーモンズ」ほか、
ビリー・アイリッシュの「バッド・ガイ」、
レディー・ガガの「シャロウ〜『アリー/スター誕生』愛のうた」、
ビヨンセの「ヘイロー」、
ガンズ・アンド・ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」など。日本盤にはボーナス・トラックとして
ビートルズの「イエスタデイ」を加えた全11曲を収録しています。
アルバムについて、メンバーのルカは「僕たちの演奏をきいて、チェロがどんなにか多様性に満ち可能性にあふれた楽器だという事を皆さんに知ってもらえたら本望だよ。ハード・ロックからソフト・バラードまで、いまのヒットチャートの曲をチェロで演奏できるんだからね」。ハウザーは「チェロは聴く人の心を強く揺さぶる。チェロには感情の起伏すべてのパレットがあるんだ。僕たちは、他では味わうことができない唯一無二の体験を楽しんでもらえたらいいなと思ってるんだ」とそれぞれコメントしています。
2018年の東京・日本武道館公演で満員の聴衆を魅了した2人は、前作『
レット・ゼア・ビー・チェロ〜チェロ魂』(2018年)をリリース後、2CELLOSとしての活動を休止。ルカは2019年10月に『ヴィヴァルディ:四季』、ハウザーは2020年2月に『クラシック』とおのおのクラシック・アルバムを発表したものの、その後予定していたソロ公演はパンデミックにより中止に。
前作からの3年間について、ハウザーは「コロナ禍での活動休止期間というのは、いろいろ考えるのにちょうどよかった。これまでやってきた事をふりかえり、将来どこに向かって進んで行きたいのかをね。僕らはそれまでずっとツアーで忙しく旅ばかりしてたから、そういう類の事をじっくり考える時間がなかったんだ。すべてがとてもクリアーになったよ」、ルカは「僕たちは常にカム・バックすることを計画していたんだ。だから新譜『デディケイテッド』には、これまでにない新しいアイディアやプローチ、エネルギーをこめて完成させた。かれこれもう2年もステージに立ってないんだ。今から皆の前でプレイする日が待ちきれないよ」と語っています。
Photo by Olaf Heine