2008年に名門レーベルのブルーノートからアルバム『
インヴィジブル・シネマ』を発表し、その後もECMなどからリリースを続けていたピアニストの
アーロン・パークス(Aaron Parks)がブルーノートに復帰。ブルーノートからは16年ぶりとなるアルバム『リトル・ビッグ III』を10月18日(金)に発表します。先行シングル「デルージョンズ」が公開されています。
パークスとブルーノートの社長ドン・ウォズが共同プロデュースした新作は、2018年から取り組んでいる「リトル・ビッグ」プロジェクトの3作目。ジョン・クロウリーの小説『リトル、ビッグ』から名を借りたという同プロジェクトでは、即興音楽をエレクトロニカやヒップホップ、サイケデリアなどあらゆるジャンルとシームレスに融合させることをコンセプトとし、パークスならではの美しいメロディと絶妙なバランスのアコースティック / エレクトリック・サウンドが幻想的な世界を描き出しています。バンドはパークスと、共同リーダーであるグレッグ・テューイ(g)、デイヴィッド・ギンヤード Jr.(b)、そして
馬場智章のメジャー・デビュー作『
ELECTRIC RIDER』にも参加したJK Kim(ds)からなるカルテット。日本盤には限定ボーナス・トラックとして、「ハート・ストーリーズ」のオルタネイト・テイクが収録されます。
新作について、パークスは「この作品には、バンドのエネルギーをより生々しく率直に捉えているような何かがあると思う。完璧なテイクを録ろうとしたことはほとんどなく、むしろすべての曲を2〜3回ずつ演奏して、できるだけ最高の雰囲気を捉えようとしていたんだ。自分でバンドをコントロールしようとするのではなく、バンド自体がどんなサウンドになるかを見るような感覚かな。自分自身に真剣に向き合いすぎることをやめてから、音楽そのものに真剣に向き合えるようになったよ」と語っています。
Photo by Anna Yatskevich