ジャパニーズ・シティ・ポップを集めたコンピレーション『CITY POP』の素晴らしさについて、先日コチラのニュースなどでお伝えしたばかりですが、その『CITY POP』にも収録された80年代AORの旗手・安部恭弘のアルバム4作品が、来年1月16日に24ビット・デジタル・リマスタリングで復刻する事になりました！　これは嬉しい事ですよ！　こうしたコンピレーションは、それ自体を楽しむだけで無く、バイヤーズ・ガイドとして機能すべき意義があるからして、それを聴いて興味を持ったリスナーが、オリジナル・アルバムをすぐに入手できる環境にあると言う事は、素晴らしく意味のあるリリースだと思います。

　と言うわけで、新しいファンに、それ以上に古くからのAORファンにとって感動のリリースとなる4作品は、彼の1st『Hold Me Tight』に始まり以下のようなラインナップ。

『Hold Me Tight』(TOCT-25283 \2,500(税込))
『MODERATO』(TOCT-25284 \2,500(税込))
『SLIT』(TOCT-25285 \2,500(税込))
『FRAME OF MIND』(TOCT-25286 \2,500(税込))

　『Hold Me Tight』と『MODERATO』は、“風街ロマンチスト”松本隆が全曲作詞しているだけにシティ・ポップ感覚抜群でやはり大名盤！　大貫妙子が作詞した「砂色の夜明け」が印象的な『SLIT』や、安部と言えばの名曲「CLOSE YOUR EYES」を収録した『FRAME OF MIND』も忘れ難い名盤だし、どれも必聴のアルバムだと推します！

　さて今回、この復刻CDを企画、監修したのが、GREAT3の片寄明人氏！　安部恭弘と、どういった繋がりがあるのかわかりませんが、とにかくレコードに造詣が深い事で知られる片寄氏。GREAT3にも80年代AORのテイストが感じられるし、何よりロッテンハッツの『スマイル』では確信犯的AOR曲を書いていた片寄氏だけに、かなりのリスペクトが容易に想像できますネ。今回、監修するに留まらず、CDのブックレットにて安部恭弘と片寄明人の対談(！)、両氏によるアルバム解説がそれぞれ掲載されてますので、GREAT3ファンの方も注目を！