グラミー賞を11回受賞し、“ロックの殿堂入り”を果たしているソウル界のアイコン、
アル・グリーン(Al Green)が、
R.E.M.の1992年のヒット曲「Everybody Hurts」をソウルフルな解釈でカヴァーし、11月19日(火)にニュー・シングルとして発表。あわせてオフィシャル・リリック・ビデオも公開しています。
アル・グリーンによる「Everybody Hurts」は、2023年に発表され絶賛された
ルー・リードの「Perfect Day」のカヴァーに続くニュー・シングル。UKシンガー・ソングライターのレイも参加した「Perfect Day」のカヴァーについて、ニューヨーク・タイムズ紙は「ルー・リードの1972年の名曲の豪華な再解釈である」と評し、感傷的なバラードにかけては右に出る者がいないアル・グリーンの才能を改めて証明しました。
今回取り上げたR.E.M.「Everybody Hurts」は、1992年に発表された彼らの8枚目のアルバム『
Automatic For The People』に収録。米国オルティナティヴロック・バンドのシングルとして、翌年にヒットを記録し、CMや映画など多数のメディアに用いられてきました。
アル・グリーンは「Everybody Hurts」のカヴァーについて「我々が“Everybody Hurts”をスタジオでレコーディングしていた時、私はこの曲に大きな重圧感を感じ、少し希望と光を付け足したいと考えました。暗闇の時代を打ち破ることができる光は、常に存在するのです」と説明。一方、R.E.M.のフロントマンである
マイケル・スタイプは、「バンド全体を代表して言わせてもらうと、これほど光栄で、こうれほど有り難いことはありません。本当に恐縮させられます。我々にとって偉大な瞬間です」と喜びのコメントを寄せています。
アル・グリーンは、「Everybody Hurts」の録音にあたり、今年の初めに米テネシー州メンフィスでスタジオ入り。チャールズ・ホッジス(og)、リロイ・ホッジス(b)、アーチー・“ハビー”・ターナー(p)からなるハイ・リズム・セクションのメンバーと再会し、さらに
ウィル・セクストン(g)、
ブッカー・T&MGsの
スティーヴ・ポッツ(ds)も迎えたほか、ストリングスは名門レーベル「スタックス」のレジェンドであるレスター・スネルが今一度アレンジを担当。プロデュースはクレイ・ジョーンズが手掛けています。
photo by David Raccuglia