ピアニストの
アリス=紗良・オットが、アイルランドの作曲家、
ジョン・フィールドのノクターンを全曲録音したアルバム『
フィールド:ノクターン全集』を2月7日(金)にリリースしました。国内盤は高音質MQA-UHQ仕様の通常盤に加え、4つのミュージック・ビデオを収録したDVDが封入された日本限定の初回限定盤の2形態となります。
発売を記念し、同日22:00より「ノクターン 第2番 ハ短調」のミュージック・ビデオが、ドイツ・グラモフォンの公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開されることも決定。プレミア公開中のライヴ・チャットにはアリス=紗良・オット本人もチャットに参加する予定です。
ショパンの作品で広く知られる作曲形式「ノクターン」(夜想曲)を19世紀にはじめて作曲したといわれる作曲家、ジョン・フィールドは、1782年にアイルランドに生まれ、
ベートーヴェンと同じ時代を生き、演奏家、教師、作曲家として大きな成功を収めましたが、1837年に亡くなった後、その名声は次第に薄れていき、彼が残した数多くの音楽的遺産はピアノのスタンダード・レパートリーから消え去っていきました。しかし、フィールドが創造した叙情的な「ノクターン」は、次の世代のロマン派の作曲家たちに大きな影響を与え、そのうちの一人であるショパンは、このジャンルをさらなる高みへと引き上げました。『フィールド:ノクターン全集』にて、アリス=紗良・オットは18のノクターンを全曲録音しています。
また、日本時間2月16日(日)、オットが想像するさまざまなノクターンの世界観を体験できる50分間の映像作品『NOCTURNES』(邦題:『アリス=紗良・オットが語り奏でるジョン・フィールドのノクターン集』)がドイツ・グラモフォンの映像・音源配信サービス「ステージプラス」にて配信されることも決定。映像作品は、テノール歌手のアンドリュー・ステイプルズが映像監督を務めています。
なお、オットは今年6月に来日し、今作の収録曲を中心としたプログラムを演奏するピアノ・リサイタルを開催。仙台、東京、兵庫、名古屋に回る全国5公演の日本ツアーになる予定です。
©HannesCaspari