4月18日〜20日にアメリカ・シアトルにて開催された北米最大級のアニメ・コンベンション〈Sakura-Con 2025〉に、
秋元康総合プロデュース、Sony MusicとANIPLEXがタッグを組むデジタル声優アイドル・プロジェクト“
22/7”(ナナブンノニジュウニ)の
天城サリーが出演しました。
英語ネイティブでアメリカ育ちの天城サリーにとって、言語も文化も超えた“凱旋”ともいえる初のシアトル出演。天城サリーが演じるのは、22/7のキャラクター・藤間桜。“桜”の名を冠したイベントでの、“天城サリー”と“藤間桜”による3日間の熱狂をレポートします。
[イベント・レポート][DAY 1|サイン会とソロパネル] イベント初日はAutograph Hallでのサイン会からスタート。英語と日本語を自在に使い分けながら一人ひとりに丁寧に対応する姿に、現地ファンからも温かい声援が送られました。
続くソロパネルでは、単身アメリカから日本へ渡り、声優・アイドルとしてのキャリアを築いてきたこれまでを語るほか、“生アフレコ”を交えたデモンストレーションも実施。
アニメ『トモちゃんは女の子!』では日本語と英語の両バージョンのセリフを演じ分け、さらにゲーム『オーバーウォッチ2』のキリコ役としての英語アフレコもライブで披露。大画面に映し出された映像と連動する演技に、会場からは大きな拍手が送られ、声優としての実力と表現力を存分に印象づけました。[DAY 2|藤間“桜”と共演、5,000人の熱狂] この日行われた徳井青空さんとの合同パネルでは、「ラブライブ!」「22/7」という人気作で“アイドルを演じる声優”として活躍する2人ならではのクロストークが展開されました。
また、イラストコーナーではお互いの似顔絵を描き合い、2人の独特な画力とユーモアに会場は笑いに包まれました。
夜には、Sakura-Con最大キャパを誇るMain Stage(Arch)にてソロライブパフォーマンスを開催。22/7メンバーからのサプライズ映像の上映後、ステージに登場した天城を目当てに多くのファンが駆けつけ、キャパシティ5,000人の会場は瞬く間に満員に。
海外版ポケモン主題歌「Pokémon Theme」を英語でカバーし、「残響散歌」で一気に会場を掌握。
続く3曲目には、ライブ初披露となる「ブルーバード」をパフォーマンス。後方スクリーンには藤間桜が登場し、ステージ上の天城と呼応するように映像がシンクロする演出がなされ、“Sakura-Con”という舞台にふさわしい“もう一つの桜”との共演は、観客を大きな感動に包みました。
その後の「恋愛裁判」でも藤間桜が再登場。会場を湧かせる演出と共に、ステージはさらに盛り上がりを見せます。
また、オリジナル曲「ロックは死なない」では、実写の22/7メンバーとアニメのキャラクターたちが交差する特別映像が上映され、22/7というプロジェクトの“多層性”が鮮烈に表現されました。
そしてラストには、アニメ『カッコウの許嫁 Season2』エンディングテーマ「あなたでなくちゃ」を披露。本公演がソロ初歌唱となったこの楽曲では、恋愛ソングならではの柔らかく繊細な表情を見せながら、観客の心を深く惹きつけ、全6曲のセットリストでステージを締めくくりました。[DAY 3|最終日、ファンからのサプライズバースデーの演出] 最終日には、CD購入者限定のサイン会が実施され、イベントの締めくくりにふさわしい温かな時間となりました。
サイン会前には、集まったファンと記念撮影を行い、4月26日の誕生日祝うサプライズとしてファンから花束が贈られる一幕も。当初1時間の予定だったサイン会は、想定を超えるファンの来場により、最終的に3時間近くにわたって開催され、その人気ぶりを改めて知らしめていました。[“サクラ”が重なった街で、生まれた熱狂] “Sakura-Con”という“桜”の名を冠したイベントに、藤間桜を演じる天城サリーが登場することは、偶然のようでいて、どこか必然にも思える出来事でした。
言葉も国境も、アイドルと声優という垣根さえも越えて、たしかに咲いた“もう一つの桜”。この街で生まれた熱狂が、天城サリーを通して、また世界のどこかへと広がっていく――。そんな未来を予感させる、3日間の物語でした。