ハロー!プロジェクトの
アンジュルムが、4月5日に千葉・松戸森のホール21 大ホールにてコンサート・ツアー〈アンジュルム 10th Anniversary tour 2025 春「桜梅桃李」〉の初日を迎えました。
2015年にアンジュルムに加入し、2023年からリーダーを務めている
上國料萌衣は、今回のツアーをもって卒業することを発表しており、今回が現体制では最後のツアー。そのスタートを見届けようと会場には多くのファンが集まり、千葉4公演のチケットはソールドアウトとなりました。10周年イヤーということもあり、ロビーにはメンバーのパネルと会場ごとの限定動画が見られるQRコードが設置され、開演前からファンを楽しませる企画も。
ツアー・タイトルの「桜梅桃李(おうばいとうり)」は、花ごとに違ったよさがあり、他人と比較するのではなく自分自身のよさを磨いていく、という意味を持ちます。その言葉の通り、メンバーたちはそれぞれの個性を生かし、9人の持ち味が重なることで何倍にもその魅力を膨らませながらパフォーマンスを披露しました。
MCでは、上國料が「やっぱり初日はすごいね!一曲一曲の反応がめちゃくちゃすごくて鳥肌が立った!」と興奮気味に話します。今回は千葉県出身の川名凛にとって凱旋公演で、会場はメンバーカラーのグリーンに染まり、メンバーからもファンからも「おかえりー!」と声が上がります。
川名は「千葉県で初日を迎えられて本当に嬉しいです」と話し、「みなさん知っていると思うんですけど、アンジュルムのライブは本当に楽しいので、最後まで楽しんでいきましょう!」とファンを盛り上げます。
また上國料は「今まで『みんなでこの目標に向かって頑張りたい』と思うことはあったけど、自分自身の目標は考えたことがなかった。でも卒業したメンバーが『アンジュルムでライブをもう一回やりたい』と言っていて、卒業したらこんなに心を燃やすライブはできなくなるんだと思った。なので、このツアーでは最後まで一公演一公演、みなさん一人ひとりにエネルギーや歌を届けていきたいです」と意気込みました。
コンサート後半では、5月21日(水)にリリースするニュー・シングル「
アンドロイドは夢を見るか? / 光のうた」から新曲「光のうた」を初披露。シングル参加が最後となる上國料の歌い出しからスタートし、パワフルなヴォーカルの掛け合いやコーラスの重なりが印象的なゴスペル調の楽曲で、アンジュルムがこれまでも歌ってきた愛を新たな形で表現し、披露後には客席にも優しく温かな空気が広がりました。
終盤のMCでは、
橋迫鈴は単独公演ならではのホーム感に、「すごく緊張したんですけど、とっても安心して楽しくパフォーマンスができました」と感謝を語り、
伊勢鈴蘭からは「みなさんに課題を渡したいと思います。ここからツアーが続いていくので、毎公演同じようにリアクションをたくさんしてください!」とリクエスト。ファンからは大歓声が送られました。
タイトルから内容までこのコンサートにやりたいことを詰め込んだという上國料は、「個々が成長して、やりきったときに『やってよかった』と思えるようなツアーにしたかった。今日は今のわたしたちの120%をお届けできたと思います。このツアーを通してパワーアップしていきたいです」と、改めてラストツアーへの思いを伝えました。
初日昼公演の終了後、上國料が今回のツアーの見どころを語りました。「今回はいろんなことに挑戦しているライブになっていて、『桜梅桃李』というタイトルの通り、メンバーそれぞれのよさに気づけるんじゃないかなと思うので、ぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。そして新曲の披露もしています。その新曲もアンジュルムのよさを感じるような、愛や希望など、私たちアンジュルムが日頃みなさんに届けようとしているものをぎゅっと詰め込んだような歌詞になっているので、ぜひ新曲も聞いていただきたいです」。
今回のツアーは、上國料の出身地・熊本を含めた全10都市25公演を開催。5月31日(土)には香港、6月1日(日)には台湾での単独コンサートも決まっています。また、この日の夜公演では、上國料の卒業公演が6月18日(水)に神奈川・横浜アリーナで開催されることが発表されました。