2009年のルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝した、ウクライナ・キーウ出身で現在はオランダを拠点に活動するピアニスト、
アンナ・フェドロヴァ(Anna Fedorova)が、『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、シルヴェストロフ:使者』を4月28日(金)に発表します。また、フェドロヴァは5月に来日公演も予定しています。
新作アルバムは、2019年録音の『
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番』と2021年録音の『
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、第4番』に続く、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集の完結編。モデスタス・ピトレナス指揮ザンクト・ガレン交響楽団とともに、2022年11月にスイス・ザンクト・ガレンのトーンハレ・シアターで録音されました。ピアノ協奏曲第3番のほか、フェドロヴァと同じキーウ出身の作曲家
シルヴェストロフの「使者」を収録しています。
ロシアの侵攻による母国の現状に深く心を痛めるフェドロヴァは、「今は多くの人がロシア音楽の演奏を控えようとしていますが、ラフマニノフを演奏することは私にとって重要なのです。それはその音楽が美しさと力強さ、感動に満ちたものであるとともに、彼自身がロシアという国家に圧力を受けた被害者であったからです」と語り、今回もゆったりとしたテンポを採用し、ラフマニノフの作品が持つ抒情性と力強さをオーケストラとともに、美しくもダイナミックに歌い上げています。シルヴェストロフによる“使者”は、弦楽とピアノのため版も存在しますが、ここには慈しむように演奏したピアノ独奏版を収録しています。
そして、来日公演を5月6日(土)東京・すみだトリフォニーホールにて開催。
本名徹次指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団との「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番」、ピアノ・ソロの「ムソルグスキー:展覧会の絵」、本名徹次指揮新日本フィルハーモニー交響楽団による「ラフマニノフ:ヴォカリーズ」が披露される予定です。