“ヴァイオリンの女王”
アンネ=ゾフィー・ムター(Anne-Sophie Mutter)が、『
スター・ウォーズ』『
ハリー・ポッター』『
SAYURI』など
ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が音楽を手がけた名作映画からの多彩な楽曲を収めた最新アルバム『
アクロス・ザ・スターズ〜ジョン・ウィリアムズ傑作選』(CD UCCG-1854 2,800円 + 税)を8月30日(金)に全世界同時リリース。
本作は、映画音楽の巨匠ウィリアムズが、自作の映画音楽の数々を親友であるムターのために新たに編曲し直し、自ら指揮も行なって制作したもの。今回の録音でウィリアムズは、自身が長年ともに仕事をしてきた特別なミュージシャンたちを集め、ロサンゼルス・レコーディング・アーツ・オーケストラを立ち上げました。録音は4月、米ハリウッドにあるソニー・ピクチャーズ・スコアリング・ステージのスタジオで、5日間にわたって行なわれました。
ウィリアムズとムターは10年ほど前、共通の友人である
アンドレ・プレヴィン(Andre Previn)を通じて出会いました。ムターのために曲を書くようプレヴィンがウィリアムズに勧め、2017年にムターがアメリカの〈タングルウッド音楽祭〉で「マーキングズ」(ヴァイオリン独奏と、弦楽とハープのための作品)を初演したことがウィリアムズとムターの音楽上の初顔合わせとなりました。その1年後、ムターはベルリンで開かれたドイツ・グラモフォン創立120年の祝賀演奏会でウィリアムズの新編曲による「アクロス・ザ・スターズ」を初演。
マンフレート・ホーネック(Manfred Honeck)指揮による
シュターツカペレ・ベルリンとの共演によるものでした。
ムターは「ジョン・ウィリアムズのような存在は、あとにも先にも一人だけ。彼みたいな曲が書ける人はほかにいません。彼が手がけた映画音楽のなかで、ヴァイオリンやチェロが使われていると、私はいつも“ああ、あれが弾きたい!”と思いました。そして今こうして、彼の名曲の数々を素敵な編曲で演奏できるのは素晴らしいことです」とコメント。ジョン・ウィリアムズは「今回アンネ=ゾフィーとの録音作業を通して、私はまさにインスピレーションそのものを与えられました。彼女はこれらの有名なテーマ曲に、生き生きとした命をもたらしたのです。それは曲を書いた私にとって、大いなる喜びでした」と語っています。