第87回アカデミー賞(R)作品賞ほか最多となる4部門(作品賞 / 監督賞 / 脚本賞 / 撮影賞)を受賞した、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作品『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の
オリジナル・サウンドトラック盤(WPCR-16445 2,000円 + 税)がリリースされ話題を呼んでいます。
オリジナル・サウンドトラックを手掛けるのは、パット・メセニー・ユニティ・グループなどでの活躍で広く知られるジャズ・ドラマー、
アントニオ・サンチェス(Antonio Sanchez)。ちなみに、イニャリトゥ監督と彼の出会いは、10年ほど前、
パット・メセニーのロサンゼルス公演だったとのこと。
ドラムというリズム楽器がメインに据えられたスコア自体、かなり異色と思われますが、イニャリトゥ監督は、この映像に内なるリズムを与えるのにドラムが最適ではないかと思ったそう。2013年に次作の映画のスコアはドラム中心にしたいとイニャリトゥ監督から相談されたとき、サンチェスは二つ返事で快諾したそうです。
またサンチェスによるスコアの他、6つのクラシック楽曲が収録され、これは映画の中で
マイケル・キートン演じる主人公が舞台の音楽として選んだものだとか。
映画史上類を見ないドラムを全面にフィーチャーした異色のサウンドトラックもまた、映画本編と同様に歴史を塗り替える作品です。