日本・アイルランド外交関係樹立から60年にあたる2017年に、人間国宝能楽師・梅若玄祥をはじめとする能楽師とアイルランドのケルティック・コーラス・グループ、
アヌーナ(ANÚNA)がコラボレーション。ウィリアム・バトラー・イェイツが能に影響を受けて執筆した詩劇「鷹の井戸(At the Hawk's Well)」を基に、1967年初演の能「鷹姫」にこれまでにない全く新しい演出を施した〈ケルティック能『鷹姫』〉が、2017年2月16日(木)東京・渋谷 Bunkamuraオーチャードホールにて上演されます。チケットは10月20日(木)より販売開始。
アイルランドのノーベル賞受賞作家、イェイツは当時彼が復興させようとしていたケルトの神話や妖精譚に通じる“異界”との繋がり、“幽玄”の世界を能に見て詩劇「鷹の井戸」を執筆。初演は1916年ロンドン。その際に出演した伊藤道郎は、1936年に日本で「鷹の井戸」を上演しています。その後、能の研究者・横道萬里雄が改作した翻案新能「鷹の井戸」が1949年に、横道がさらに改良を加えた「鷹姫」が1967年にそれぞれ上演されました。文学や絵画と並び、世界各国の文化に多大な影響を与えてきた能を、イェイツ原作の作品を、アイルランドのコーラス・グループとともに上演。文化のダイナミズムを感じられる一夜となりそうです。
■ケルティック能『鷹姫』
2017年2月16日(木)
東京 渋谷 Bunkamuraオーチャードホール
開場 18:00 / 開演 19:00
S 6,000円 / A 5,000円 / 学生 4,000円(税込)
※未就学児入場不可
※お問い合わせ: プランクトン 03-3498-2881