エイフェックス・ツイン(Aphex Twin)が、今年7月に発表した約5年ぶりの新作『Blackbox Life Recorder 21f / In a Room7 F760』にあわせて制作された没入型AR(拡張現実)アプリ「YXBoZXh0d2lu」の詳細が発表されました。本アプリは、東京を拠点に展開するKALKUL社と、ヴィジュアル・アーティストのWeirdcore、〈Warp Records〉、そしてエイフェックス・ツインの共同制作で開発。『Blackbox Life Recorder 21f / In a Room7 F760』のアートワーク、音楽、映像が3Dで融合したインタラクティヴなAR空間を通じて、作品に隠された新たな世界を提供するものとなっています。
「YXBoZXh0d2lu」は、最新作に収録されたエイフェックス・ツインの楽曲一つ一つのために制作されたAR風景を楽しむことができるAPアプリ。Apple App Store、Google Play for Androidにてダウンロードが可能です。アプリを起動し、『Blackbox Life Recorder 21f / In a Room7 F760』のアートワークにカメラを向けると拡張現実世界が起動。CDおよびLPのフロントカバー、バックカバー、中面パネルおよびインナースリーヴをスキャンすると、異なる3Dヴィジュアルにアクセスすることができます。また、特殊パッケージの限定盤CDとLPに付属する立体型スリーヴを展開し、スキャンするとWeirdcoreのヴィジュアルを用いた4曲それぞれに用意された没入型AR体験を楽しむことができます。なお「YXBoZXh0d2lu」は、バイナリデータをテキストに変換するBase64を用いて復号化すると「aphextwin」と翻訳されます。
ARアプリ「YXBoZXh0d2lu」は、6月上旬のフェス出演に合わせて公式発表を一切行なわない形でリリース。各フェス会場では謎めいた3mのキューブ型インスタレーションが登場し、フェス参加者はアプリを通してそこに広がる拡張現実世界に浸りながら、未発表音源やシークレット情報などの隠された新作情報を発見することができました。また、未収録のアンビエント・トラック「Blackbox Life Recorder 20 Ambient 760」は、Sonar Festivalに設置されたキューブ型インスタレーションの壁に隠されたbase64コードで書かれたGoogle Driveから入手できるようになっており、さまざまな形でエイフェックス・ツインらしい仕掛けが楽しめるキャンペーンが展開されていました。
その後、全世界のレコードショップにロゴが隠されたQRポスターが貼り出され、カメラで読み取ることで徐々にARアプリの存在がファンの間で広がっていきましたが、今回そのすべてのAR機能がローンチされ、『Blackbox Life Recorder 21f / In a Room7 F760』に隠されたエイフェックス・ツインの拡張現実世界の全貌が明らかとなりました。
■APアプリ「YXBoZXh0d2lu」 Music by Aphex Twin Augmented Reality Development by KALKUL (Bartek Kolacz and Mehdi Hamadi) Images, Video & Art Direction by Weirdcore (Nicky Smith with assistant Ai image generation by Misha Notley and Archie Taylor, assistant beastie programming by Alfie Dwyers) Project Management by Warp Records & Calum Morton