〈アカデミー賞〉受賞作品『
別離』『
セールスマン』で知られる
アスガー・ファルハディ監督の最新作「誰もがそれを知っている」が、6月1日(土)東京・渋谷 Bunkamuraル・シネマ、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開されます。
2010年代で2度の〈アカデミー賞〉に輝き、サスペンスフルな語り口と濃密な脚本で世界中の映画ファンを魅了し続けるアスガー・ファルハディ監督が15年前のスペイン旅行で目にした行方不明の子供の写真に着想を得て以来、構想を練り上げてきた待望の最新作。本作では監督念願の“スペインでもっとも有名なカップル”
ペネロペ・クルスと
ハビエル・バルデムのスター俳優夫婦とのタッグが実現。2人のキャラクターは当て書きで執筆され、名匠が初めてのオール・スペインロケに挑んだ新境地的な作品となっています。
公開に先立ち、監督についてペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムらキャストが語る特別映像が公開されています。本作の撮影が行なわれたのは、マドリッドの北50kmほどの場所にある15世紀の美しい宗教建築で知られるトレラグーナという村。のどかな葡萄畑や石畳の通り、かつて盛えた時代を感じさせる豪邸といった、スペインの田舎らしい情緒溢れる情景の中を、ファルハディ監督がカメラを抱え撮影していくシーンから映像が始まります。
ペネロペ・クルスは、「要求が多い監督だけど人との接し方が上手なの。だから彼に全力を尽くしたくなる。いつも具体的な例を出して意欲をかき立ててくれる。彼がドアを開けて目的地まで導いてくれる感覚よ」と、監督の人柄が可能にする、言語を超えた映画づくりの協同作業について語っています。一方で、葡萄農園を経営する幼なじみのパコを演じたハビエル・バルデムは、「シリアスな映画だけど現場は笑いにあふれてた。すごく楽しかったよ。監督には笑わされたよ。ユーモアのセンスが抜群でね。言語が違うから通訳を介して話してたけど、言葉の壁を感じないほどさ」と、母国イランを離れてオール・スペインロケに挑んだ監督と、言語の壁を感じないほど打ち解け、笑いの絶えない現場だったと振り返っています。
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