五十嵐大介の漫画をSTUDIO4℃が映像化したアニメーション映画「海獣の子供」が、6月7日(金)より全国でロードショー。追加声優キャストとポスター・ヴィジュアルが公開されています。
本作は、部活で居場所をなくした中学生の少女・琉花が、東京湾で不思議な少年・海と出会うことをきっかけに、海に宿る生命の秘密に触れていく海洋冒険物語。主人公の少女・琉花のヴォイス・キャストを
芦田愛菜、物語の鍵を握る少年・海を『
リメンバー・ミー』の主人公ミゲル役の日本語吹き替えを担当した石橋陽彩、海の兄である空を俳優・
窪塚洋介の息子で映画『
泣き虫しょったんの奇跡』に出演した窪塚愛流がそれぞれ務めています。
このたび公開された追加声優キャストは、琉花の父親で水族館に勤務する安海正明役の
稲垣吾郎、娘とも夫とも関係がうまくいかない琉花の母親・安海加奈子役の
蒼井 優、琉花が所属するハンドボール部の先生役の
渡辺 徹、世界中を航海しながらジュゴンに育てられた兄弟・海と空を見守る不思議な人物・デデ役の
富司純子の4人です。
稲垣は本作について、「大人が観ても考えさせられるような深遠さがあり、子どもが観たら理屈を超えたところで、感じるものがちゃんとある作品になっています」とコメント。蒼井は「『鉄コン筋クリート』の“シロ”という少年役から出発して、13年後の『海獣の子供』ではお母さん役。STUDIO4℃作品に戻って来られて素直に嬉しいです」と喜びを語り、渡辺は「中学二年生の、ガラスのような繊細さと人間としての不安定さを持ったヒロインに教師としてどう向き合うのか。自分自身の経験も反映しながら役作りを考えました」とコメントを寄せ、富司は「詩的で哲学的な台詞が多く、普通の話し言葉とは違っていたので緊張して挑みましたが、私の魂を声としてデデに注ぐことが出来たと思っています」と本作の手応えを語りました。
この映画は、誰にとってもわかりやすい、単純明快なエンターテインメント作品というわけではありません。
大人が観ても考えさせられるような深遠さがあり、子どもが観たら理屈を超えたところで、感じるものがちゃんとある作品になっています。
僕も幼少の頃に観て「僕にはまだまだ分からない部分があるな」と思った映画でも、いまだに、ひとつのシーンやキャラクターの声が鮮明に脳裏に残っている作品があったりします。
この映画も、いまの子どもたちにとってそういう作品の一つになってくれたらいいなと思っています。――稲垣吾郎とにかく画がきれいで、ページを開くだけで海の底に連れて行ってくれる原作が大好きでした。ずっと前からこの世界をスクリーンで観たい! と本当に思っていたので、今回お話をいただいたときには、絶対やりたい! と即答させて頂きました。
『鉄コン筋クリート』の「シロ」という少年役から出発して、13年後の『海獣の子供』ではお母さん役。STUDIO4℃作品に戻って来られて素直に嬉しいです。
収録に当たり本編映像を少し観たのですが、原作を読んでいた時に自分の頭の中で思っていた以上の“色”に溢れていて、想像をはるかに超えて凄いことになっていました。生きていることにもう一度ワクワク出来る作品なので、たくさんの人に観ていただきたいです。――蒼井 優とてもきれいな絵とともに、命のことを深く感じることができる大人版のおとぎ話のような作品だと思いました。中学二年生の、ガラスのような繊細さと人間としての不安定さを持ったヒロインに教師としてどう向き合うのか。優しく言い含めるのか、厳しく突き放すことで向き合う優しさが良いのか、子育ての永遠のテーマでもありますが、自分自身の経験も反映しながら役作りを考えました。――渡辺 徹「海獣の子供」のお話を頂いて映像を拝見しましたら、水族館や海の描写がとってもきれいで、水族館に一緒に遊びに行く孫にぜひ見てもらいたいと思い、お引き受けしました。
『サマーウォーズ』以来の声のお仕事で、今回演じたデデは、世界中の海や神秘、生命、宇宙のすべての命が生まれる秘密みたいなものを追及していく強い信念を持った女性でとても魅力的でした。詩的で哲学的な台詞が多く、普通の話し言葉とは違っていたので緊張して挑みましたが、私の魂を声としてデデに注ぐことが出来たと思っています。――富司純子 ©2019 五十嵐大介・小学館 / 「海獣の子供」製作委員会
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「海獣の子供」2019年6月7日(金)より全国ロードショー
www.kaijunokodomo.com原作: 五十嵐大介「海獣の子供」(小学館 IKKICOMIX刊)
キャスト: 芦田愛菜 / 石橋陽彩 / 窪塚愛流 / 稲垣吾郎 / 蒼井 優 / 渡辺 徹 / 富司純子
監督: 渡辺 歩
音楽: 久石 譲
キャラクターデザイン・総作画監督・演出: 小西賢一
美術監督: 木村真二
CGI監督: 秋本賢一郎
色彩設計: 伊東美由樹
音響監督: 笠松広司
プロデューサー: 田中栄子
アニメーション制作: STUDIO4℃
製作: 「海獣の子供」製作委員会
配給: 東宝映像事業部