女優・
芦田愛菜の『
円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』(2014年)以来、6年ぶりとなる実写映画への主演作「星の子」の公開が2020年10月に決定。ティザー・ヴィジュアルが公開されています。
映画「星の子」の原作は、最新作「むらさきのスカートの女」で令和初の〈第161回芥川賞〉を受賞した小説家・今村夏子の同名小説。愛情を持って両親から育てられた主人公のちひろが思春期を迎え、生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった“あやしい宗教”を深く信じてしまっている両親に対し、自分が暮らす世界を疑い始めていくというもの。本作も〈157回芥川賞〉候補、〈第39回野間文芸新人賞〉受賞、〈2018年度本屋大賞〉7位になるなど高い評価を受けています。監督・脚本は、『
さよなら渓谷』(2013年)が〈第35回モスクワ国際映画祭〉で“人間関係への深い理解と洗練された演出”と評価され審査員特別賞を受賞し、
樹木希林の遺作の一本となった『
日日是好日』(2018年)で〈報知映画賞〉の最優秀監督賞を受賞した
大森立嗣が務めます。
公開されているティザー・ヴィジュアルでは、赤く揺らぐ背景の前に力強く立ち、真っ直ぐに遠くを見つめる主人公のちひろに「信じる。愛する。大人になる。」というコピーが添えられ、多難な思春期から逃げ出さず、前を向いて生きようとする彼女の決意が感じられます。本作のため、トレードマークであった長い髪を30cm以上カットして臨んだ芦田愛菜は、そんなちひろについて「少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います」と語っています。
©2020「星の子」製作委員会