12月10日、
ASKAが自身初となるバンド×ストリングスのツアー〈ASKA premium ensemble concert -higher ground-〉の初日公演を開催。“higher ground”のタイトルどおりさらなる高みを求め、ASKAがポップス&ロック、クラシック、それぞれのジャンルの精鋭たちを引き連れ、京都コンサートホールに降り立ちました。
ツアー第1夜となる本公演からチケットはソールドアウト。次々と新しい音楽を創り出しているASKAが今回初の試みとして挑んだのは、ASKAのホームグラウンドであるバンドサウンドと弦楽アンサンブル(ストリングス)の融合。その初のステージを一目見ようと、豪華なホールをびっしりと埋めつくす大勢の観客が集まり、開演前から期待感を募らせた心地よい緊張感が漂った。
そしていよいよ関西を代表するクラシックホールの大舞台に、総勢15名のビルボードクラシックスストリングス、続いてASKAバンドの7人の盟友たち、そして最後にASKAが登場。一気に会場のボルテージは上昇。それを加速させるかのごとく楽曲が次々と繰り拡げられる。伸びやかな歌声やパワフルなビートに弦楽の響きが見事に融合し、稀代のメロディメーカー・ASKAの紡ぐ旋律が鮮やかに耳に残る。
今ツアーのタイトル曲「higher ground」では、ストリングスとバンドが重なる厚みあるサウンドによって、誰もが頷くように曲に没入する。躍動感あふれる新曲「
歌になりたい」では、歌詞同様に、壮大な世界観で大会場を包み込んでくれた。
バンドとストリングスの圧倒的な音像が見事に融合、有機的な一つの音楽の波となって繰り広げられるパフォーマンスは、これまでのASKAのライブにも例を見ないスタイル、まさに誰も体験したことのない新しいASKAサウンドがここに誕生した。総勢23人のメンバーが舞台上で一体となって繰り広げれるパフォーマンスと、最後の最後まで観客を魅了するASKAの歌声に会場の熱はピークに達し、全員が心を通わせた感動のラストシーンとなった。
「higher ground」「歌になりたい」「
はじまりはいつも雨」など全23曲を披露。1年前の12月10日にも京都でコンサートをしたことに運命を感じるといったエピソードなども聞かせてくれた。
初日から大成功を収めた今ツアーは、来年3月20日までの計14公演が予定され、全会場で募った熊本地震義援金を最終公演地の熊本へ届ける。あわせて行われる5会場での「有料公開リハーサル」(チケットの売上全額を熊本市へ寄付)のチケットはツアー開始に先立ち発売されたが、ものの数分で完売。また各地で完売公演も続出しており、チケットは残りわずか。2月11日には東京追加公演も決定している。特別公演の日に、ニュー・アルバムの発売も決定したASKA。常に新しい音楽の可能性を求め進化を続けるASKAのステージをその目と耳で確かめてほしい。