ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』や映画『竜とそばかすの姫』などの音楽でも知られる気鋭の現代作曲家 / 音楽家、
坂東祐大が、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場との新プロジェクトを始動。それぞれのフィールドで活躍する同世代の音楽家と実験を重ね、2月22日(土)に、新作シアターピースを披露する公演〈坂東祐大 新作 ワーク・イン・プログレス『キメラ-あるはずのないメソッドの空想』〉を同劇場小ホールで開催します。出演は坂東のほか、多久潤一朗(fl)、長谷川将山(尺八)、尾池亜美(vn)、
LEO(箏)。
近年、邦楽作品の委嘱作品にも積極的に取り組む坂東は、2024年9月にも若手尺八奏者長谷川将山のために「秘曲《象息之調》(ぞうそくのしらべ)[2024]尺八独奏のための」を作曲。尺八音楽の歴史を読み解きつつ、嘘八百の奇天烈な設定を付与することで、史実と異なる角度で尺八音楽を見つめました。今回の公演で披露される新作シアターピースは、そのコンセプトからさらに思索を巡らせたもの。坂東の活動テーマの一つでもある「異化」や「脱構築」による刺激と知覚の可能性を試みる、ユーモアあふれる取り組みを楽しめます。
公演は「あるはずのないメソッドのレクチャー」と、「そのメソッドから創り出されたキメラ音楽(シアターピース)」からなる2部構成。坂東祐大:「秘曲《象息之調》[2024]尺八独奏のための」より、などが披露されます。チケットは発売中。
Photo by Takeshi Shinto