沖縄・石垣島出身の3人組、
BEGINを中心に開催されている野外イベント〈うたの日コンサート〉が今年も6月27日(土)に沖縄・嘉手納町「兼久海浜公園」で開催。15回目を迎えるにあたり、新たな取り組みとして“観客も出演者”をテーマに、さまざまな垣根をとりはらい、それぞれが思い思いに歌い奏で、笑顔になれる一日を演出しました。
「〈うたの日コンサート〉は、皆さんも“参加できるコンサート”になります。これがいろんなフェスとは違うところ。僕らはバックバンドで皆さんがアピールできる場をどんどん作っていきます。そこで思いっきり発散してください」というBEGINのMCにはじまり、沖縄の人気オーディション番組で優勝したヴォーカル・ユニットSky's The Limit、ブラジルのサンバ・カーニバルで日本人初の姉妹パシスタ(女性花形ダンサー)として出演した宮城姉妹のステージから、ハワイより
ケアリィ・レイシェルらが登場した〈フラの部〉、琉球國祭り太鼓や琉球ドラゴンプロレスのダイナミックなパフォーマンスも見ものとなった〈エイサーの部〉、
ガレッジセールをMCに迎えた〈いちゃりば結大会〉では謎かけを基本に自由な作詞で想いを“結”い、〈うたの日〉に初めて浪曲師として出演した澤 雪絵、ブラジルと沖縄の魂を持つ21世紀の歌姫メリッサなど豪華なラインナップを経て、BEGINのメイン・ステージ〈マルシャ ショーラ第1部〉へ。
ブラジルのカーニバル・マーチ“マルシャ”に、“ショーラ”という八重山方言(〜しようよの意)を加えたBEGIN流のグルーヴで「島人ぬ宝」「国道508号線」や新曲「バルーン」を披露すると、
秦 基博が登場。弾き語りで「アイ」「鱗」などを歌い上げ、MCでは「学生時代によくBEGINの曲をコピーしていた」と語ると、自らのリクエストでBEGINと「恋しくて」をセッション。「〈うたの日〉ということで、〈恋しくて〉を聞くと、自分がギターを覚えたての頃、“一人でブルースってなんだろう”って考えながら、憧れながら歌っていたのを今、思いだしました。この日の空気と風が皆さんの思い出というか、すてきな1日の彩りになってくれたらいいなと思います」と、映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌「ひまわりの約束」を届けました。
BEGINの
比嘉栄昇がプロデュースし、昨年CDもリリースした沖縄伝説のハードロック・バンド“
コンディション・グリーン”より、かっちゃん(vo)のダンディな洋楽カヴァーで再び会場の熱気を上げると、再びBEGINが登場し〈マルシャ ショーラ第2部〉が開幕。「安里屋ユンタ」に始まり、「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)や「月がとっても青いから」(菅原都々子)などなど、日本と沖縄のスタンダード・ナンバーをマルシャ・ヴァージョンで熱演。「笑顔のまんま」や「涙そうそう」から、最後はもちろん、今回のテーマでもある全員参加のアンコールで「かりゆしの夜」。集まった人みんなが思い思いに歌い、踊り続けた大カチャーシー大会は、華々しく幕を下ろしました。