ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が指揮者の
グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel)とともに来日。2025年7月5日(土)・6日(日)の2日間、山梨・南都留郡の屋外会場、河口湖ステラシアターで公演「ヴァルトビューネ河口湖2025」を開催します。
「ヴァルトビューネ」とはドイツ語で「森の舞台」を意味し、独・ベルリン郊外にある2万人収容の屋外会場名でもあります。ベルリン・フィルは1984年以来、シーズン最後を飾る夏の恒例コンサート「ヴァルトビューネ野外コンサート」をこの会場で行なっており、今ではベルリンの風物詩に。河口湖ステラシアターはベルリンのヴァルトビューネを目指し、古代ローマ劇場やギリシャ円形劇場をイメージして1995年に建設されました。
「ヴァルトビューネ河口湖2025」のプログラムは南米の音楽をテーマにしており、演奏されるのは、ガブリエラ・オルティス:カモシカ、アルトゥーロ・マルケス:ダンソン第2番、アントニオ・エステベス:平原の真昼、エヴェンシオ・カステリャーノス:パカイリグアの聖なる十字架、アンジェリカ・ネグロン:迷える自分、
ロベルト・シエラ:アレグリア、
レナード・バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニックダンス」。
レナード・バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』より「シンフォニックダンス」は、名作ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』の「サムウェア」「マンボ」「チャチャ」などおなじみの劇中音楽をオーケストラ用に編曲した組曲。
スティーブン・スピルバーグ監督の映画『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年)では、
音楽の演奏をドゥダメル指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック(追加演奏は
ロサンゼルス・フィルハーモニック)が手がけました。
また、ベルリン・フィルは「ヴァルトビューネ河口湖2025」に先がけ、大阪と愛知・名古屋での公演を予定しています。公演の日程等、詳細は後日発表されます。
[ベルリン・フィルより日本の皆様へ−今回のプログラムについて]今回のテーマである南米の音楽は、強さ、リズム、高揚感において紛れもないものです。そして、そこはベネズエラ生まれの指揮者グスターボ・ドゥダメルのホームグラウンドでもあります。彼は今回のベルリン・フィルとの共演で、このレパートリーが持つ感染力のある勢いと、晴れ晴れとした楽観主義を皆様に披露します。
ドゥダメルのベルリン・フィル・デビューは2008年のヴァルトビューネ野外コンサートでした。以来、ほぼ毎年フィルハーモニー(ベルリン・フィル本拠地)に戻って来ており、今回のコンサートでは、10年半前にベルリン・フィルとの特別な関係が始まった際のテーマ「Los ritmos de la noche(夜のリズム)」の音楽に回帰します。
今回のハイライトは、北米と南米の音が見事に共存したレナード・バーンスタイン作曲による『ウエスト・サイド・ストーリー』からの「シンフォニックダンス」です。それはロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽・芸術監督として世界的な名声を得ている南米出身の指揮者グスターボ・ドゥダメルの芸術的な経歴を完璧に反映しています。そして、プログラム全体に今回のテーマが溢れんばかりに盛り込まれ、この上なくエネルギッシュな音楽が揃っています。ぜひお楽しみください。(c) Danny Clinch for LA Phil