東北関東大地震のニュースを受け、クラシック界でも世界各地から応援のメッセージが届いています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)は、震災後の状況を受け、オーケストラと指揮者のベルナルド・ハイティンクが、3月16〜18日の演奏会を日本に捧げると発表しました。この模様は、3月18日にデジタル・コンサートホールでもオンライン中継されます。
当日開始前には、インテンダントの
マルティン・ホフマンが舞台上から短い挨拶を行ないます。コンサートでは、予定されていた
ウェーベルン「夏の風 のなかで」のかわりに、
ルトスワフスキ「弦楽のための哀悼曲」が演奏されます。その他のプログラムは、これまでに発表されていたものと同様です(ルトスワフスキの交響曲第4番、
レイフ・オヴェ・アンスネスの独奏によるブラームスのピアノ協奏曲第2番)。
ヘルベルト・フォン・カラヤンとの初来日(1957年)以来、ベルリン・フィルは日本の聴衆と深いつながりを持ってきました。楽団全体のツアーと、室内アンサンブル公演との両方で、数限りなく客演を重ねています。音楽的な交流も盛んであり、この2月には、
細川俊夫のホルン協奏曲が、同団で世界初演されました。また来る5月には、
佐渡裕がはじめて指揮台に立つことになっています。オーケストラには、第1コンサートマスターの樫本大進をはじめ、日本人奏者も数名所属しています。
また同団のサイトでは、首席指揮者の
サー・サイモン・ラトルとゼバスティアン・ヘーシュ(第1ヴァイオリン)による、支援・連帯のビデオ・メッセージ(日本語字幕付き)が公開されています。
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サイモン・ラトルとゼバスティアン・ヘーシュによるビデオ・メッセージ