ビッグ・レッド・マシーン 2021/06/29掲載(Last Update:21/06/30 15:00)
ザ・ナショナルの
アーロン・デスナーと
ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンによるユニット、
ビッグ・レッド・マシーン(Big Red Machine)が、2ndアルバム『ハウ・ロング・ドゥ・ユー・シンク・イッツ・ゴナ・ラスト?』を8月27日(金)に発表します。アルバムには、
テイラー・スウィフト、
フリート・フォクシーズのロビン・ペックノールド、
シャロン・ヴァン・エッテン、
リサ・ハニガンら多彩なゲストが参加。アルバムのオープニング・トラックでアナイス・ミッチェルをフィーチャーした「Latter Days」が公開中です。
ビッグ・レッド・マシーンは2018年にセイル・タイトルを冠した初のアルバムを発表、2019年に入るとヴァーノンは米ニューヨークにあるデスナーのスタジオ「Long Pond」を訪れ、2人は新曲を作り始めました。最初の週に「Reese」「8:22am」「Latter Days」を作り、「Latter Days」で歌われた子供時代のイノセンスやノスタルジアの損失がアルバム全体の方向性を定めたといいます。
パンデミックの初期、テイラー・スウィフトに声をかけられたデスナーは、2枚のアルバム『フォークロア』『エヴァーモア』となるコラボレーションに取り組みました。スウィフトとビッグ・レッド・マシーンの作業を同時に進め、“creative blur(創造的なぼかし)”とみずから語るこの時期についてデスナーは「僕にとって非常に成長した時期だった。テイラーとそのプロセスから多くのことを学んだ。未完成だったビッグ・レッド・マシーンの曲をすべて彼女と共有した。彼女は本当に刺激的で、とてもポジティヴなフィードバックと励ましをくれた。ビッグ・レッド・マシーンは自分が行なっているほかのすべてのものといかに関連しているのかを理解する助けとなった」と語っています。スウィフトはビッグ・レッド・マシーンの新作で「Birch」と「Renegade」の2曲にフィーチャーされているほか、アルバム・タイトルを名づけています。
また、ザ・ナショナルではギターを弾くデスナーですが、ここでは「Brycie」や「Magnolia」などでヴォーカルを披露しています。「長い間バンドにいて、ほかの誰かがヴォーカルであると、それに頼るようになってしまう。実際、僕はマット(・バーニンガー / ザ・ナショナルのヴォーカリスト)の声と彼の言葉を愛していた。しかし、自分で〈Brycie〉を歌うことで、ビッグ・レッド・マシーンはほかの人と一緒に曲を作れるだけでなく、自分で曲を完成させることもできるプロジェクトだとわかった」とデスナーは語り、ヴァーノンはデスナーについて「アーロンは数年前に〈Brycie〉を聴かせてくれた。僕は、美しい曲なのでもっと歌うべきだ、と思っていた。アーロンの声は僕にとって本当に良い音に聴こえる」「コラボレーターとしてのアーロンの最大の才能は、彼にとって非常に自然な感情的な音を進化させ、実験する能力だ」とその才能を絶賛しています。
Photo by Graham Tolbert