ジャズ・ピアニスト、
ビル・エヴァンス(Bill Evans)が、カナダ・バンクーバーのクラブ「オイル・キャン・ハリーズ」に出演した際に録音された1975年6月20日の未発表ライヴ音源が、45年の時を経てアルバム『
オン・ア・フライデイ・イヴニング』として6月18日(金)に日本先行発売されます。アルバムに収録される「アップ・ウィズ・ザ・ラーク」が公開中です。
晩年を代表する名盤『
アイ・ウィル・セイ・グッドバイ』『
ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』と同じ、
エディ・ゴメス(b)、
エリオット・ジグムンド(ds)とのトリオによるこの日のライヴは、カナダのラジオ局CHQMで番組のホストをしていたゲイリー・バークレイのために録音され、彼の番組で放送されたもの。録音テープは半世紀近く忘れ去られていましたが、所有者が2回代わった末に発掘されました。Plangent Processes社による音声修復とグラミー受賞経験もあるポール・ブレイクモアによる緻密なマスタリングが施されています。
9曲入りのこのアルバムのブックレットには、グラミー賞受賞歴もあるアメリカのジャーナリスト、ラジオDJ、音楽評論家、作家のニ―ル・テッサーによるオリジナルのライナーノーツ(日本盤には日本語訳もあわせて掲載)のほか、エディ・ゴメスとエリオット・ジグムンドへの新たなインタビューや、オリジナル曲やスタンダード曲を含む曲目解説を掲載しています。
また、ビル・エヴァンス史上初のレーベルを超えた音源から、全61トラックを収録するキャリアを網羅した5枚組CDボックス『Everybody Still Digs Bill Evans: A Career Retrospective(1956-1980)』が6月25日(金)に発売されます。
©Phil Bray