ボブ・ディラン がツアー活動に復帰した1974年から50年。それを記念して、CD27枚組のボックス・セット『偉大なる復活:1974年の記録 (The 1974 Live Recordings) 』が9月20日(金)に発売されます。
ザ・バンド をバックに迎えた1974年のツアーから、現存する録音全431曲を収録。収録音源のうち417曲が未発表、133曲は16トラックのテープから新たにミックスし残りは現存するサウンドボード等からの音源となっています。収録曲から、1974年2月9日のシアトル公演の午後の部で披露された、「いつまでも若く(Forever Young)」の未発表音源が公開中です。
1974年発売のアルバム『
偉大なる復活 』ではザ・バンドのみのパフォーマンスも聴けましたが、今回のボックスにはボブ・ディランが参加した音源のみを収録しています。数多くの未発表写真を掲載したオリジナル・ブックレットには、ジャーナリスト・評論家のエリザベス・ネルソンによるライナーノーツも収録。日本版ブックレットには3万字を超える翻訳解説と書き下ろし、歌詞・対訳を掲載しています。
8年ぶりとなった1974年のツアーで、ディランはザ・バンドとふたたびステージに立ちました。ザ・バンドは、その約10年近く前にボブ・ディランのバックを務めて以来、それぞれの活動により広く知られるようになっていました。初めてアリーナ公演をブッキングされたボブ・ディランとザ・バンドは、42日間で30公演を行い(1日2回公演の日も)、平均18,500人のオーディエンスを前に演奏し、ロック・コンサートにおける視覚面や音響面において新たな基準を生み出す役割を果たしました。
ツアーは当初ステレオのサウンドボード・ミックスで、1/4インチのテープとカセットの両方で録音されました。ツアー終盤には、アサイラム・レコーズのデヴィッド・ゲフィンが、『偉大なる復活』の最終的なリリースに向け、当時スタンダードだったマルチトラック・テープで録音。今回リリースとなる『偉大なる復活:1974年の記録』にはカセットと1/4インチのテープ、そして新たにミックスを施した16トラック・テープで録音されたライヴ音源、それらすべてが収録されています。
『偉大なる復活:1974年の記録』はCD27枚組のボックスに加え、サード・マン・レコーズから『The 1974 Live Recordings - The Missing Songs From Before the Flood』が発売されます。ボックスから抜粋されたLP3枚組 / 7インチ盤1枚のセットで、ライヴ・アルバム『偉大なる復活』のリリース当時には収録されなかった未発表ライヴから厳選されたヴァージョンを収録。カラー・ヴァイナル限定プレスとなるこのセットは、サード・マンの顧客向け直接通販サイト、ザ・ヴォルトを通じて入手できます。
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