ティモシー・シャラメが
ボブ・ディランを演じる、2月28日(金)公開の映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の原作となった、イライジャ・ウォルドの『Dylan Goes Electric!』。この本を翻訳した『ボブ・ディラン 裏切りの夏』が、映画公開日と同じ2月28日(金)にK&Bパブリッシャーズから発売されます。
フォーク・リバイバルの若手旗手としてアコースティック・ギターを手に一世を風靡していたボブ・ディランは、1965年7月25日の夜、バンドとともにステージに立ち、エレクトリック・ギターをかき鳴らして「マギーズ・ファーム」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌いました。本書では、20世紀の音楽の転換点と言われるこの重要な出来事の文化的、政治的、歴史的ルーツとその影響を探求。さらにフォーク・リバイバルと公民権運動との接点、ロックの台頭、伝統的な音楽と革新的な音楽の間にある緊張関係を掘り下げます。それらはディランの芸術的進化、ブルースとの特別な親和性、フォークのエスタブリッシュメントと彼の師であった
ピート・シーガーとの複雑な関係、そして彼がいかにしてポピュラー音楽を永遠に作り変えたかを理解する上での手がかりとなるはずです。
ボブ・ディランも自身のXで「私を題材にした映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』がもうすぐ公開される。主演はティモシー・シャラメ。ティミーは素晴らしい俳優だから、彼が私を演じるなら絶対に間違いないと思うよ。この映画は、2015年に出版されたイライジャ・ウォルドの『ボブ・ディラン 裏切りの夏』を元にしている。ニューポートでの大事件に至る60年代初頭の出来事をファンタスティックに再現している。映画を観た後は、本を読んでみてくれ」と推薦する一冊です。
映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は2024年12月25日に全米で公開され、大ヒット中。3月2日(日)に授賞式が開催される第97回アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞などの主要部門を含む全8部門にノミネートされています。