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ボン・イヴェール、6年ぶりのアルバム『SABLE, fABLE』を発表 2月14日に新曲を公開

ボン・イヴェール   2025/02/12 13:10掲載
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ボン・イヴェール、6年ぶりのアルバム『SABLE, fABLE』を発表 2月14日に新曲を公開
 昨年10月にEP『SABLE』を発表したボン・イヴェール(Bon Iver)が、6年ぶりのアルバム『SABLE, fABLE』を4月11日(金)に発表します。EP『SABLE』の3曲「THINGS BEHIND THINGS BEHIND THINGS」「S P E Y S I D E」「AWARDS SEASON」を含む、全12曲を収録。アルバムからの新曲「Everything Is Peaceful Love」が、2月14日9:00(CT / 日本時間15日0:00)にJohn Wilsonが撮影 / 編集したミュージック・ビデオとあわせて公開されます。

 『SABLE, fABLE』にはポップ・ミュージックに乗せたラヴ・ストーリーが収録されます。EP『SABLE,』の3曲からEPから始まるこのアルバムは、1人が2人になり、闇がサーモン色の美しさに変わり、悲しみが抑えきれない喜びに変わる、9曲からなる新たなサーガ(物語)へとシームレスに展開していきます。『SABLE,』が、長い間過去を決定づけていた痛みとの決別という希薄で孤独なものであったのに対し、『fABLE』は、パートナー、新しい思い出、おそらくは家族といった、光と目的と可能性に満ちた活気ある未来を見つめています。

 ジャスティン・ヴァーノンとジムイー・スタックがプロデュースした『SABLE, fABLE』は、おもに米ウィスコンシン州にあるヴァーノンのスタジオ「April Base」でレコーディングされました。このアルバムのコンセプトは、2.22.22(2022年2月2日)にスタックがハイムのダニエル・ハイムとともにApril Baseを訪れたときに生まれました。雪に覆われた数日間に、ヴァーノンとハイムは「If Only I Could Wait」を歌いました。このデュエットは「新しい愛の輝きの外では、自分自身の最高のヴァージョンになる強さを持っていない」という重要な視点を持っています。

 『SABLE,』がプロローグなら、『fABLE』は本と言えるでしょう。しかし、それらがひとつになった『SABLE, fABLE』はアルバムであり、おとぎ話ではありません。夢中になること、そしてそれがこれらの曲にもたらす強烈な明晰さ、集中力、正直さ、祝福には、紛れもない癒しがあるのかもしれません。「Everything Is Peaceful Love」は、恋に落ちる相手に出会って幸福感に打ちひしがれる男の肖像です。しかし、『SABLE,』の影はまだ迫っており、リセットして再出発しようと努力しても、古い感情が戻ってくることがあるのです。

 寓話のように、アルバムの各トラックは教訓を孕んでいます。『fABLE』は、他者や恋人と関わるときに必要とされる無私のリズム、つまり、より良くなるためのペースを見つけるための忍耐強いコミットメント、そして一体感について歌っています。『i,i』や『22, A Million』でヴァーノンの声を守っていた、回避的で濃密な音の層はもうありません。『SABLE, fABLE』は、真実を剥き出しにしたキャンバスなのです。


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