きたる5月の吉祥寺バウスシアター閉館に伴い、クロージング作品の1本として、『ウィズネイルと僕』の23年ぶりの公開が決定しました。
――1969年、ロンドンのカムデンタウンに住む二人の売れない役者、ウィズネイルと僕。酒とドラッグに溺れる貧乏な毎日に嫌気が差した僕は、ウィズネイルの叔父モンティが持っている田舎のコテージで素敵な休日を送ろうと目論むのだが――。かの
ジョニー・デップが「これは完璧な映画だ。僕が死ぬ前に最後に見たい」という言葉を寄せる名作『ウィズネイルと僕』は、イギリスやアメリカではカルト的人気をほこるものの、日本では1991年に吉祥寺バウスシアターで限定的に上映されたのみ(ビデオやDVDも未発売)。日本初公開から23年の時を経て、遂にスクリーンに甦ります!
本作は、監督・脚本を手がけた
ブルース・ロビンソンの半自伝的な要素を多分に含み、登場するキャラクターは全て実在の人物をベースするなど、彼自身が生きた1960年代終わりのイギリスの雰囲気と青春時代の終焉を濃密に描写。
また、プロデューサーは元
ザ・ビートルズのメンバーである
ジョージ・ハリスンがつとめており、彼が作詞・作曲したビートルズ「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」をはじめ、
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス「ウォッチタワー(見張塔からずっと)」「ヴードゥー・チャイル」など、本編で使用されている楽曲が豪華なのも特徴。また、エンドロールには“Special Production Consultant”として“Richard Starkey M.B.E.”(=
リンゴ・スター)の名前も登場しています。
■5月上旬、吉祥寺バウスシアターにて“クロージング”ロードショー、全国順次公開
『ウィズネイルと僕』
原題:Withnail and I
[キャスト]
リチャード・E・グラント(ウィズネイル) / ポール・マッギャン(僕) / リチャード・グリフィス(モンティ) / ラルフ・ブラウン(ダニー)
[スタッフ]
監督・脚本:ブルース・ロビンソン
製作:ポール・ヘラー
製作総指揮:ジョージ・ハリスン / デニス・オブライエン
音楽:デイヴィッド・デュンダス / リック・ウェントワース
撮影:ピーター・ハナン
編集:アラン・ストラッチャン
提供:合同会社是空 / 株式会社ハピネット
配給:日販
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